【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期累計期間における世界経済は、中国のゼロコロナ政策解除による感染の蔓延懸念や、長引くロシア・ウクライナ情勢による物価上昇圧力の強まり、さらにドル高などにより不安定な状況が続いており、先行きについても米国のインフレ圧力や金融引き締めの減退期待などによりドル高は収まってきているものの、先の見えないロシア・ウクライナ情勢や中国のゼロコロナ政策の反動懸念など、依然不透明な状況にあります。我が国においては、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向となるものの、経済活動は停滞することなく正常化に向かいました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢による資源価格や各種原材料価格の上昇、円安の継続などが重なり、不安定な状況が続きました。今後は、円安には歯止めがかかったものの、消費者物価は高止まり、または一層の高騰など、引き続き先行き不透明な状況が続くと思われます。このような状況の中、当社ではテレワークやオフピーク出社を引き続き活用し、新型コロナウイルス感染症対策と生産性の維持の両立を図り、「人の可能性を照らせ。」のコーポレートスローガンのもと、多波長集積光源やレーザ網膜投影新製品及び新事業の開発、既存製品の販売拡大を進めてまいりました。レーザデバイス事業においては、売上高は前年同期から減少しました。製品別ではバイオ検査装置用小型可視レーザが前年同期から増収となりましたが、量子ドットレーザ、センサ用高出力レーザ等は前年同期から減収となりました。レーザアイウェア事業においては、開発受託や検眼サービスの開始等により前年同期から増収となりました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は687,848千円(前年同期比15.6%減)、レーザアイウェア事業の3つの新製品の開発費発生等により販売費及び一般管理費が売上総利益を上回り、営業損失は444,589千円(前年同期は営業損失380,569千円)、経常損失は442,134千円(前年同期は経常損失378,514千円)、四半期純損失は444,801千円(前年同期は四半期純損失363,594千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次の通りであります。
a.レーザデバイス事業当第3四半期累計期間におきましては、バイオ検査装置用小型可視レーザの売上が前年同期比30.9%増と順調に増加しました。一方で、共同開発案件の時期ずれ等により量子ドットレーザが、中国のロックダウン等により高出力レーザが売上減少となった結果、開発フェーズの進展に伴う開発受託のレーザアイウェア事業への移管と合わせ、レーザデバイス事業全体の売上は前年同期から減少しました。売上減少により売上総利益は減少しましたが、販売費及び一般管理費の減少が売上総利益の減少を上回り、セグメント利益は前年同期から増加しました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は612,208千円(前年同期比21.2%減)、セグメント利益は39,188千円(前年同期比44.9%増)となりました。
b.レーザアイウェア事業当第3四半期累計期間におきましては、開発受託の増加や新たな検眼サービスの開始等により売上が前年同期から96.1%増加しました。一方で3つの新製品に係る開発費を中心に販売費及び一般管理費は増加しました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は75,640千円(前年同期比96.1%増)、セグメント損失は268,447千円(前年同期はセグメント損失194,391千円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第3四半期会計期間末における総資産は前事業年度末から165,893千円減少し、3,852,173千円となりました。流動資産は3,595,517千円となり、前事業年度末から133,900千円減少しております。これは主に四半期純損失の計上により現金及び預金が132,860千円、売掛金の回収により売掛金が105,019千円減少した一方、今後の販売に向けた部材調達により原材料及び貯蔵品が92,983千円増加したこと等によるものであります。固定資産は256,656千円となり、前事業年度末から31,992千円減少しております。これは主に減価償却により有形固定資産が29,899千円減少したこと等によるものであります。
(負債)当第3四半期会計期間末における負債は前事業年度末から33,273千円減少し、401,300千円となりました。流動負債は356,250千円となり、前事業年度末から27,090千円減少しております。これは主に1年内返済予定の長期借入金が返済により83,400千円、未払法人税等が納税により11,502千円減少した一方、部材等調達により買掛金が46,202千円、試作材料等の購入により未払金が17,189千円増加したこと等によるものであります。固定負債は45,049千円となり、前事業年度末から6,183千円減少しております。これは主に長期借入金が1年内返済予定の長期借入金への振替により5,336千円減少したこと等によるものであります。
(純資産) 当第3四半期会計期間末における純資産は前事業年度末から132,620千円減少し、3,450,873千円となりました。これは利益剰余金が四半期純損失の計上により444,801千円減少した一方、新株予約権の行使により資本金が156,011千円、資本剰余金が156,011千円増加したこと等によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、163,234千円(前年同期比16.8%増)です。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動について2022年6月28日提出の有価証券報告書「第2 事業の状況 5 研究開発活動」に記載の内容から重要な変更はありません。
