【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、前連結会計年度末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前年同期との比較・分析にあたっては暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
第2四半期連結累計期間における当社グループの経営環境につきましては、本年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことにより社会経済活動がほぼ正常化したことに加え、入国制限の撤廃によりインバウンド需要が持ち直すなど、国内景気は緩やかに回復しております。一方で、円安の進行による原材料価格やエネルギーコストなど物価上昇の影響や世界的な金融引締めに伴う海外景気の減速懸念もあり、景気の先行きは依然として不透明な情勢となっております。
このような状況のもと、当社グループでは新型コロナウイルス感染症の影響が縮小して需要が回復傾向にあるほか、運輸業のうち鉄軌道部門で本年4月に運賃改定を実施したことなどにより、各事業で増収増益となったほか、前年7月に連結子会社化した近鉄エクスプレスの業績が期を通じて寄与することから、営業収益は前年同期に比較して29.0%増収の8,036億23百万円となり、営業利益は前年同期に比較して229.3%増益の430億60百万円となりました。
前期に持分法適用関連会社であった近鉄エクスプレスを連結子会社化したことに伴い、営業外損益で持分法による投資利益が減少したこと等により、経常利益は前年同期に比較して84.8%増益の405億9百万円となり、前期は特別損益で近鉄エクスプレスの連結子会社化に伴い段階取得に係る差益を計上していたこともあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比較して61.1%減益の238億58百万円となりました。
各報告セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、当第2四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
①運 輸
鉄軌道部門で、新型コロナウイルス感染症の影響が縮小して人流が増加し、定期、定期外とも回復傾向にあることに加え、本年4月に実施した運賃改定の効果もあり、運輸業全体の営業収益は前年同期に比較して17.0%増収の1,024億37百万円となり、営業利益は営業費用が人件費をはじめ各費目にわたり増加したものの、前年同期に比較して322.1%増益の127億99百万円となりました。
②不動産
不動産販売部門でマンション分譲戸数が増加したこと等により、不動産業全体の営業収益は前年同期に比較して3.9%増収の792億59百万円となり、営業利益は前年同期に比較して12.0%増益の84億73百万円となりました。
③国際物流
従来、持分法適用関連会社であった近鉄エクスプレスを株式公開買付けにより前年7月に連結子会社としたことに伴い、前第2四半期連結会計期間より国際物流セグメントを新設しております。当第2四半期連結累計期間では、コロナ禍で高騰していた運賃の正常化に伴い販売価格の低下が進む中、輸送需要が低調に推移し航空貨物の取扱物量が減少しましたが、近鉄エクスプレスの業績が期首より寄与することから、国際物流業の営業収益は前年同期に比較して55.2%増収の3,630億21百万円となり、営業利益は前年同期に比較して653.3%増益の108億62百万円となりました。
④流 通
百貨店部門では、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことによる外出機会の増加やあべのハルカス近鉄本店等の改装効果に加え、外商売上も高額品を中心に伸長し、ストア・飲食部門では観光需要の回復により駅ナカ店舗やレストラン等で利用客が増加したため、流通業全体の営業収益は前年同期に比較して7.8%増収の1,054億36百万円となり、営業利益は23億87百万円(前年同期は営業損失11百万円)となりました。
⑤ホテル・レジャー
ホテル部門でインバウンド需要の急速な回復等により宿泊利用が大きく増加したほか、旅行部門でも旅行業以外の業務受託は減少したものの、国内旅行や海外旅行の需要回復により、ホテル・レジャー業全体の営業収益は前年同期に比較して21.2%増収の1,549億16百万円となり、営業利益は67億56百万円(前年同期は営業損失68百万円)となりました。
⑥その他
その他の事業全体の営業収益は前年同期に比較して13.4%増収の203億95百万円となり、営業利益は前年同期に比較して12.2%増益の23億33百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の期末残高は2,239億92百万円で、前期末に比較して158億3百万円増加しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び契約資産が減少したことなどにより、前年同期に比較して200億35百万円収入が増加し、976億22百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得が増加したものの、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が減少したことなどにより、前年同期に比較して91億2百万円支出が減少し、213億12百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより、711億32百万円の支出(前年同期は959億38百万円の収入)となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに発生した課題はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
