【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における経済情勢は、一部の地域において景気持ち直しの動きが見られるものの、欧州における金融引き締めによる経済の停滞、中国における不動産不況による経済の減速など、地域毎の景況感に温度差が見られ、不安定な状況が継続しました。また、為替レートにも影響が見られ、対ドルやユーロを中心に円安傾向で推移しました。
当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観しますと、長引く最終需要の低迷により、ICT(情報通信技術)関連製品の生産動向は前年同四半期連結累計期間対比で低調に推移しました。特にICT市場においては、スマートフォンの生産台数が前年同四半期連結累計期間の水準を下回ったことに加え、ノートパソコンやタブレット端末の需要も大幅に減少しました。また、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要も大幅に減少しました。産業機器市場においては、設備投資需要全般が低調に推移しました。一方、自動車市場においては、xEV(電動車)等の生産台数は前年同四半期連結累計期間を上回る水準となりましたが、顧客における部品需要動向に変化が見受けられ、期初に想定していた部品需要を下回る結果となりました。
このような経営環境の中、当社の連結業績は、売上高1,059,711百万円(前年同四半期連結累計期間1,121,993百万円、前年同四半期連結累計期間比5.6%減)、営業利益85,548百万円(同120,309百万円、同比28.9%減)、税引前利益80,242百万円(同119,875百万円、同比33.1%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益54,188百万円(同86,951百万円、同比37.7%減)、基本的1株当たり四半期利益142円86銭(同229円39銭)となりました。
当第2四半期連結累計期間における対米ドル及びユーロの期中平均為替レートは、140円83銭及び153円30銭と前年同四半期連結累計期間に比べ対米ドルで5.3%、対ユーロで10.6%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約355億円の増収、営業利益で約134億円の増益となりました。
当社グループの事業のセグメントは、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」及び「エナジー応用製品」の4つの報告セグメントとそれらに属さない「その他」に分類されます。
なお、当第1四半期連結会計期間における組織変更により、従来「その他」に属していた一部製品を「受動部品」のコンデンサに区分変更しております。上記に伴い、前第2四半期連結累計期間の数値についても変更後の区分に組替えております。
受動部品セグメントは、①コンデンサ ②インダクティブデバイス ③その他受動部品 で構成され、売上高は、286,170百万円(前年同四半期連結累計期間295,896百万円、前年同四半期連結累計期間比3.3%減)となりました。
コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は、125,147百万円(同122,035百万円、同比2.6%増)となりました。セラミックコンデンサの販売は、自動車市場向けが増加しました。アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサの販売は、産業機器市場及び自動車市場向けが増加しました。
インダクティブデバイスの売上高は、96,022百万円(同102,131百万円、同比6.0%減)となりました。自動車市場向けの販売は増加しましたが、産業機器市場及びICT市場向けの販売は減少しました。
その他受動部品は、高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品で構成されており、売上高は、65,001百万円(同71,730百万円、同比9.4%減)となりました。主にICT市場向けの販売が減少しました。
センサ応用製品セグメントは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで構成され、売上高は、86,053百万円(前年同四半期連結累計期間84,929百万円、前年同四半期連結累計期間比1.3%増)となりました。自動車市場向けの販売が増加しました。
磁気応用製品セグメントは、HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットで構成され、売上高は、83,054百万円(前年同四半期連結累計期間109,812百万円、前年同四半期連結累計期間比24.4%減)となりました。HDD用ヘッド及びHDD用サスペンションは、ICT市場向けの販売が減少しました。マグネットは、自動車市場向けの販売が増加しましたが、主に産業機器市場向けの販売は減少しました。
エナジー応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)、電源で構成され、売上高は、578,923百万円(前年同四半期連結累計期間602,422百万円、前年同四半期連結累計期間比3.9%減)となりました。エナジーデバイスは、主にICT市場及び産業機器市場向けの販売が減少しました。
4つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等で構成され、売上高は、25,511百万円(前年同四半期連結累計期間28,934百万円、前年同四半期連結累計期間比11.8%減)となりました。メカトロニクスは、産業機器市場向けの販売が減少しました。スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータは、ICT市場向けの販売が増加しました。
2023年9月30日現在の財政状態の状況は、次のとおりであります。
2023年9月30日現在の資産合計は、前連結会計年度末比270,561百万円増加し、3,147,027百万円から3,417,588百万円となりました。
現金及び現金同等物は136,211百万円増加しました。また、営業債権が42,785百万円、有形固定資産が40,173百万円それぞれ増加しました。
負債は、前連結会計年度末と比較して95,534百万円増加しました。借入金(流動)が33,648百万円減少した一方、社債及び借入金が48,863百万円、営業債務が31,801百万円、その他の流動負債が19,903百万円それぞれ増加しました。
資本のうち親会社の所有者に帰属する持分は、前連結会計年度末と比較して172,677百万円増加しました。主に在外営業活動体の換算差額が増加した結果、その他の資本の構成要素が138,345百万円増加しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得たキャッシュ・フローは、204,578百万円となり、前年同四半期連結累計期間比149,317百万円増加しました。これは主に、運転資本の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用したキャッシュ・フローは、98,544百万円となり、前年同四半期連結累計期間比13,576百万円減少しました。これは主に、固定資産の取得の減少によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用したキャッシュ・フローは、17,547百万円となり、前年同四半期連結累計期間の財務活動によって得たキャッシュ・フローとの差は45,753百万円となりました。これは主に、短期借入金の増減(純額)の変動によるものです。
これらに為替変動の影響を加味した結果、2023年9月30日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して136,211百万円増加し642,396百万円となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間における、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「要約四半期連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (3)重要な会計上の見積り及び判断」をご参照ください。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は90,106百万円(売上高比8.5%)であります。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
