【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間において、中国における新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるロックダウンから生産活動の緩やかな回復の動きが見られた一方、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う地政学的リスクの高まりにより、エネルギーや食糧等を中心に価格の高騰が進み、世界経済にも影響が見られました。欧米では、インフレ対策として政策金利の引き上げが行われ、世界的な景気後退への懸念が高まりました。また、為替レートにも大きな影響が見られ、主要各国通貨に対するドル高傾向が進展し、円安が急速に進行しました。
当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観しますと、自動車市場は、中国でのロックダウン解除による生産再開や部材供給懸念の一部解消を受け、生産台数は緩やかに回復し前年同四半期連結累計期間の水準を上回りました。また、EV(電気自動車)化、ADAS(先進運転支援システム)化の進展により、部品搭載点数が増加し、部品需要は堅調に推移しました。ICT(情報通信技術)市場では、コロナ禍で旺盛であったノートパソコンやタブレット端末の需要が前年同四半期連結累計期間と比べ大幅に減少しました。HDD(ハードディスクドライブ)の生産は、パソコン向けの需要が前年同四半期連結累計期間と比べ大幅に減少したことに加え、データセンター向け需要も減少したことから、前年同四半期連結累計期間の水準を大きく下回りました。スマートフォンの生産台数も前年同四半期連結累計期間の水準を大きく下回りましたが、新モデル向けの部品需要は堅調に推移しました。
このような経営環境の中、当社の連結業績は、売上高1,121,993百万円(前年同四半期連結累計期間894,185百万円、前年同四半期連結累計期間比25.5%増)、営業利益120,309百万円(同81,608百万円、同比47.4%増)、税引前利益119,875百万円(同84,845百万円、同比41.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益86,951百万円(同68,866百万円、同比26.3%増)、基本的1株当たり四半期利益229円39銭(同181円71銭)となりました。なお、当社は、2021年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり四半期利益を算定しております。
当第2四半期連結累計期間における対米ドル及びユーロの期中平均為替レートは、133円80銭及び138円67銭と前年同四半期連結累計期間に比べ対米ドルで21.9%、対ユーロで6.0%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約1,641億円の増収、営業利益で約369億円の増益となりました。
当社グループの事業のセグメントは、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」及び「エナジー応用製品」の4つの報告セグメントとそれらに属さない「その他」に分類されます。
なお、当第1四半期連結会計期間における組織変更により、従来「その他」に属していた一部製品を「受動部品」のその他受動部品に、「受動部品」のその他受動部品に属していた一部製品を「受動部品」のコンデンサ及びインダクティブデバイスにそれぞれ区分変更しております。上記に伴い、前第2四半期連結累計期間の数値についても変更後の区分に組替えております。
受動部品セグメントは、①コンデンサ ②インダクティブデバイス ③その他受動部品 で構成され、売上高は、294,301百万円(前年同四半期連結累計期間249,781百万円、前年同四半期連結累計期間比17.8%増)となりました。
コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は、120,440百万円(同96,930百万円、同比24.3%増)となりました。セラミックコンデンサの販売は、主に自動車市場向けが増加しました。アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサの販売は、産業機器市場及び自動車市場向けが増加しました。
インダクティブデバイスの売上高は、102,131百万円(同87,389百万円、同比16.9%増)となりました。自動車市場及び産業機器市場向けの販売が増加しました。
その他受動部品は、高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品で構成されており、売上高は、71,730百万円(同65,462百万円、同比9.6%増)となりました。産業機器市場及び自動車市場向けの販売が増加しました。
センサ応用製品セグメントは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで構成され、売上高は、84,929百万円(前年同四半期連結累計期間59,513百万円、前年同四半期連結累計期間比42.7%増)となりました。主にICT市場向け及び自動車市場向けの販売が増加しました。
磁気応用製品セグメントは、HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットで構成され、売上高は、109,812百万円(前年同四半期連結累計期間125,986百万円、前年同四半期連結累計期間比12.8%減)となりました。HDD用ヘッド及びHDD用サスペンションは、ICT市場向けの販売が減少しました。マグネットは自動車市場向けの販売が増加しました。
エナジー応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)、電源で構成され、売上高は、602,422百万円(前年同四半期連結累計期間435,115百万円、前年同四半期連結累計期間比38.5%増)となりました。エナジーデバイスは、主にICT市場向け及び産業機器市場向けの販売が大幅に増加しました。
4つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等で構成され、売上高は、30,529百万円(前年同四半期連結累計期間23,790百万円、前年同四半期連結累計期間比28.3%増)となりました。メカトロニクスは、産業機器市場向けの販売が増加しました。スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータは、ICT市場向けの販売が増加しました。
2022年9月30日現在の財政状態の状況は、次のとおりであります。
2022年9月30日現在の資産合計は、前連結会計年度末比347,649百万円増加し、3,041,653百万円から3,389,302百万円となりました。
現金及び現金同等物は18,418百万円増加しました。また、営業債権が101,884百万円、有形固定資産が87,933百万円、棚卸資産が83,049百万円それぞれ増加しました。
負債は、前連結会計年度末と比較して99,810百万円増加しました。借入金(流動)が60,746百万円、その他の流動負債が40,116百万円それぞれ増加しました。
資本のうち親会社の所有者に帰属する持分は、前連結会計年度末と比較して247,310百万円増加しました。主に在外営業活動体の換算差額が増加した結果、その他の資本の構成要素が169,010百万円増加しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得たキャッシュ・フローは、55,261百万円となり、前年同四半期連結累計期間比42,152百万円増加しました。これは主に、前年同四半期連結累計期間において長期前渡金が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用したキャッシュ・フローは、112,120百万円となり、前年同四半期連結累計期間比25,948百万円増加しました。これは主に、固定資産の取得の増加によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得たキャッシュ・フローは、28,206百万円となり、前年同四半期連結累計期間比14,755百万円減少しました。これは主に、短期借入金の増減(純額)の変動によるものです。
これらに為替変動の影響を加味した結果、2022年9月30日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して18,418百万円増加し457,757百万円となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間における、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「要約四半期連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り及び判断」をご参照ください。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は89,550百万円(売上高比8.0%)であります。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
