【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期を2,350億円(15%)上回る1兆8,374億円となりました。利益につきましては、人件費の増加、エネルギー費を含む諸経費の増加などがありましたものの、売上の増加、為替変動による影響、物流費の減少、グループあげての原価改善活動の推進により、営業利益は前年同期を300億円(33%)上回る1,220億円、税引前四半期利益は前年同期を356億円(25%)上回る1,805億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を320億円(30%)上回る1,388億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
自動車におきましては、売上高は前年同期を961億円(21%)上回る5,507億円となりました。営業利益は前年同期を187億円(132%)上回る327億円となりました。 このうち車両につきましては、トヨタ「RAV4」が国内向けは減少したものの、海外向けが増加したことにより、売上高は前年同期を87億円(21%)上回る492億円となりました。エンジンにつきましては、主にガソリンエンジンが増加したことにより、売上高は前年同期を211億円(13%)上回る1,795億円となりました。カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、主に中国では減少したものの、北米や欧州などで増加したことにより、売上高は前年同期を212億円(10%)上回る2,284億円となりました。電子機器ほかにつきましては、電池やDC-DCコンバーターなどが増加したことにより、売上高は前年同期を450億円(93%)上回る934億円となりました。
産業車両におきましては、主力のフォークリフトトラックが北米や欧州で増加したことにより、売上高は前年同期を1,324億円(12%)上回る1兆2,154億円となりました。営業利益は前年同期を102億円(14%)上回る811億円となりました。
繊維機械におきましては、紡機や繊維品質検査機器などが増加したことにより、売上高は前年同期を39億円(10%)上回る440億円となりました。営業利益は前年同期を2億円(5%)下回る42億円となりました。
資産につきましては、主に投資有価証券の評価額が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1兆7,125億円増加し、9兆5,336億円となりました。負債につきましては、主に繰延税金負債が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ5,872億円増加し、4兆4,729億円となりました。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ1兆1,253億円増加し、5兆607億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益を1,805億円計上したことにより、1,949億円の資金の増加となりました。前年同期の317億円の増加に比べ、1,632億円の増加となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入が5,144億円あったものの、定期預金の預入により3,663億円を支出したことや、有形固定資産の取得により1,577億円を支出したことで、114億円の資金の減少となりました。前年同期の919億円の減少に比べ、805億円の支出の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に社債の償還による支出が1,444億円あったことにより、440億円の資金の減少(前年同期は1,669億円の資金の増加)となりました。これらの増減に加え、換算差額、期首残高を合わせますと、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は3,524億円となり、前連結会計年度末に比べ1,497億円(74%)の増加となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、596億円(資産計上分含む)であります。なお、この中には受託研究等の費用33億円が含まれております。
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