【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期を1,298億円(17%)上回る8,894億円となりました。利益につきましては、人件費の増加、エネルギー費を含む諸経費の増加などがありましたものの、売上の増加、為替変動による影響、物流費の減少、グループあげての原価改善活動の推進により、営業利益は前年同期を89億円(20%)上回る525億円、税引前四半期利益は前年同期を199億円(22%)上回る1,116億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を153億円(21%)上回る869億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
自動車におきましては、売上高は前年同期を568億円(27%)上回る2,677億円となりました。営業利益は前年同期を72億円(132%)上回る127億円となりました。 このうち車両につきましては、トヨタ「RAV4」が国内、海外向けともに増加したことにより、売上高は前年同期を40億円(20%)上回る235億円となりました。エンジンにつきましては、主にガソリンエンジンが増加したことにより、売上高は前年同期を133億円(18%)上回る886億円となりました。カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、北米、欧州を中心に各地域で増加したことにより、売上高は前年同期を161億円(17%)上回る1,109億円となりました。電子機器ほかにつきましては、電池やDC-DCコンバーターが増加したことにより、売上高は前年同期を235億円(111%)上回る446億円となりました。
産業車両におきましては、主力のフォークリフトトラックが欧州や北米で増加したことにより、売上高は前年同期を736億円(14%)上回る5,890億円となりました。営業利益は前年同期を17億円(5%)上回る356億円となりました。
繊維機械におきましては、紡機は増加したものの、織機が減少したことにより、売上高は前年同期を5億円(2%)下回る209億円となりました。営業利益は前年同期を8億円(26%)下回る22億円となりました。
資産につきましては、主に投資有価証券の評価額が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1兆697億円増加し、8兆8,908億円となりました。負債につきましては、主に繰延税金負債が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ3,915億円増加し、4兆2,772億円となりました。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ6,781億円増加し、4兆6,135億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益を1,116億円計上したことにより、909億円の資金の増加となりました。前年同期の151億円の増加に比べ、758億円の増加となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入が2,363億円あったものの、定期預金の預入により1,957億円を支出したことや、有形固定資産の取得により773億円を支出したことで、380億円の資金の減少となりました。前年同期の144億円の減少に比べ、236億円の支出の増加となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に社債の償還による支出が775億円あったことにより、183億円の資金の減少(前年同期は1,159億円の資金の増加)となりました。これらの増減に加え、換算差額、期首残高を合わせますと、当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は2,452億円となり、前連結会計年度末に比べ425億円(21%)の増加となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、293億円(資産計上分含む)であります。なお、この中には受託研究等の費用16億円が含まれております。
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