【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
前第3四半期連結会計期間より、これまで「営業外収益」の「受取手数料」に含めて計上しておりました自社割賦に係る金利収益を「売上高」に含めて計上する表示方法の変更を行っております。当該変更に伴い、以下の経営成績に関する説明における前年同期比及び前年同期の諸数値につきましては、表示方法の変更の内容を反映させております。
文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩なサービスを提供する『美の総合総社』の実現に向け、補整下着の販売を中心に、美容コスメや健康関連商品並びに、マタニティ及びベビー関連商品、婚礼・宴会関連事業、美容関連事業など、新たな商品・サービスの拡充を推進しております。
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、5月に新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行が実施され、行政による行動制限の緩和が進み、個人消費の回復が期待されたものの、世界的な原材料費の高騰に伴う物価の上昇や、国際情勢の緊迫、円安の急伸などもあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
そのような環境のもと、当社グループにおいても、コロナ禍における巣ごもり需要の需要ショックの影響の他、観光レジャーへの消費が活発化するなど、個人消費の多様化に伴い、既存顧客の客単価が低下し、売上が一時的に減少いたしました。
一方、消費者の活動活発化により、外出機会の増加や脱マスクが進み、女性の美意識が高まるなか、Webを中心としたプロモーションを強化した結果、新規顧客の来店数が大幅に増加いたしました。さらに、成長に向けた販売体制強化のために、従業員の給与体制の見直しや、採用などの先行投資を実施した結果、店舗従業員数が順調に増加いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高40億30百万円(前年同期比4.5%減)、営業損失5億80百万円(前年同期は2億83百万円の営業損失)、経常損失5億19百万円(前年同期は2億48百万円の経常損失)、法人税等調整額(△は益)として△1億91百万円を計上したことにより親会社株主に帰属する四半期純損失3億55百万円(前年同期は1億30百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
当社グループにおけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[婦人下着及びその関連事業]
婦人下着及びその関連事業においては、補整下着の販売及びコスメや健康食品などの美や健康に関連する商品の販売が主要事業であります。
当第1四半期連結累計期間において、個人消費の多様化により、既存顧客の客単価が低下したことにより、売上が一時的に減少いたしました。
一方、お客様の活動活発化の背景を受け、Webプロモーションの強化や、自社コンテストイベント「マルコ シンデレラ ストーリー アワード2023」の開催など、新規顧客獲得のための投資を積極的に実施し、さらに、販売体制を強化するため、従業員の給与体制の見直しや、採用などの先行投資を実施した結果、利益が減少いたしました。
以上の結果、売上高は34億95百万円(前年同期比6.1%減)、セグメント損失は4億95百万円(前年同期は2億19百万円のセグメント損失)となりました。
[マタニティ及びベビー関連事業]
マタニティ及びベビー関連事業においては、マタニティ及びベビー向けのアパレルや雑貨の販売が主要事業であります。
当第1四半期連結累計期間においては、国内出生数が統計開始以来、過去最少となるなど、依然として厳しい状況のもとで推移いたしました。
そのような環境の中、ターゲット顧客のニーズをより正確に把握するためのテストマーケティングを実施し、商品の差別化戦略による商品単価アップを図り、収益改善に努めた結果、新商品の売上高、売上総利益は共に増加いたしました。
一方、新たな市場でのシェア獲得に向け、中国最大級のECモール(Tmall)への出店を推進するなど、先行投資を実施した他、既存商品の在庫の適正化による商品評価損を計上したことにより、利益が減少いたしました。
以上の結果、売上高は2億66百万円(前年同期比0.7%増)、セグメント損失は48百万円(前年同期は33百万円のセグメント損失)となりました。
[婚礼・宴会関連事業]
婚礼・宴会関連事業においては、結婚式場の運営やカフェ・レストランなどの飲食事業の運営が主要事業であります。
当第1四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い、コロナ禍で自粛していた企業の宴会やイベントが再開される中、会場の利用促進に向けた法人営業を強化した結果、売上は回復基調で推移いたしました。
一方、営業体制及び顧客応対力の強化に向け、人員を増加するなど、先行的に投資を行った結果、利益が一時的に減少いたしました。
以上の結果、売上高は1億12百万円(前年同期比20.9%増)、セグメント損失は34百万円(前年同期は32百万円のセグメント損失)となりました。
[その他]
その他においては、美容関連事業などが主要事業であります。
当第1四半期連結累計期間においては、スタイリストの採用と育成が着実に進み、収益基盤の強化を促進した結果、売上は堅調に推移し、増収となりました。
一方、売上拡大に向けた人員強化に伴う先行投資を行った結果、利益においては一時的に減少いたしました。
以上の結果、売上高は1億66百万円(前年同期比5.8%増)、セグメント損失は2百万円(前年同期は0百万円のセグメント利益)となりました。
※上記、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は112億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億71百万円減少いたしました。これは主に、前払金の増加、未収入金の増加、現金及び預金の減少、売掛金の減少の結果によるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は60億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億90百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金資産の増加、退職給付に係る資産の増加、建物及び構築物の増加、無形固定資産の減少の結果によるものであります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は28億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億83百万円減少いたしました。これは主に、買掛金の減少、未払法人税等の減少の結果によるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は5億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円減少いたしました。これは主に、資産除去債務の減少の結果によるものであります。
(純 資 産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は138億64百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億88百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び剰余金の配当による利益剰余金の減少の結果によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、2百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性の分析
当社グループでは、事業活動および戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としております。主な資本の財源としましては、内部資金及び金融機関からの借入により資金調達することとしております。
当社グループの当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は19億96百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で必要な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。
なお、当第1四半期連結会計期間において、事業継続の為の運転資金として1億円の借入を行っております。