【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当第3四半期連結会計期間より、これまで「営業外収益」の「受取手数料」に含めて計上しておりました自社割賦に係る金利収益を「売上高」に含めて計上する表示方法の変更を行っております。当該変更に伴い、以下の経営成績に関する説明における前年同期比及び前年同期の諸数値につきましては、表示方法の変更の内容を反映させております。
文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩なサービスを提供する『美の総合総社』の実現に向け、補整下着の販売を中心に、美容コスメや健康関連商品並びに、マタニティ及びベビー関連商品、婚礼・宴会関連事業、美容関連事業など、新たな商品・サービスの拡充を推進しております。
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新たな変異株による新型コロナウイルス感染症再拡大やウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格の高騰などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループにおいては、日々の体温チェックやマスクの着用、除菌や清掃など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、お客様及び従業員に安心・安全な店舗空間の提供を継続してまいりました。
このような状況のもと、婦人下着及びその関連事業においては、急激な円安、原材料価格高騰による物価高の影響を受けて一部商品の値上げを行ったものの、補整下着の限定カラー商品が好評を得るなど、堅調に推移いたしました。
また、婚礼・宴会関連事業並びに、その他(主に美容関連事業)においては、復調の兆しが見え、着実に収益改善が進むなど、堅調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高142億44百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益3億71百万円(前年同期比58.3%増)、経常利益4億91百万円(前年同期比37.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億59百万円(前年同期比143.0%増)と前年同期比で増収増益となりました。
当社グループにおけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[婦人下着及びその関連事業]
婦人下着及びその関連事業においては、補整下着の販売及びコスメや健康食品などの美や健康に関連する商品の販売が主要事業であります。
当第3四半期連結累計期間において、補整下着の限定カラー商品が好評を得るとともに、オリジナルサプリメント「M.B.M.S(マルコビューティメイクサプリメント)」が堅調に推移した他、「MARUKO ASSE(マルコアッセ)」(オーダーメイドインソール及び専用シューズ)において、新たなお客様の開拓により、売上、利益ともに計画を上回って推移いたしました。
店舗展開においては、1店舗の新規出店に加え、4店舗の移転・改装を行い、お客様にご満足いただける店舗づくりを推進いたしました。
また、テレビCMの放映やウェブプロモーションなど、多彩なメディアプロモーションによる集客が好調に推移いたしました。
以上の結果、売上高は125億95百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は5億51百万円(前年同期比16.6%増)となりました。
[マタニティ及びベビー関連事業]
マタニティ及びベビー関連事業においては、マタニティ及びベビー向けのアパレルや雑貨販売が主要事業であります。
当第3四半期連結累計期間においては、国内出生数が過去最低を見込むなど厳しい環境のもと、商品戦略を見直すなか、一時的に仕入を抑制し、在庫の適正化を進めた結果、売上が減収となりました。一方、エンジェリーベ水天宮前店において、2022年5月にスタートしたフォトスタジオサービスが順調に推移するなど新たな収益基盤の構築に向けて取り組みました。
以上の結果、売上高は9億3百万円(前年同期比9.3%減)、セグメント損失は69百万円(前年同期は56百万円のセグメント損失)となりました。
[婚礼・宴会関連事業]
婚礼・宴会関連事業においては、結婚式場の運営やカフェ・レストランなどの飲食事業の運営が主要事業であります。
当第3四半期連結累計期間においては、政府・行政による行動制限の緩和に伴い、婚礼・宴会の予約と施行に着実に復調の兆しが見られました。また、法人向け営業を強化したことから、収益改善が順調に進みました。
以上の結果、売上高は2億95百万円(前年同期比60.9%増)、セグメント損失は1億24百万円(前年同期は1億65百万円のセグメント損失)となりました。
[その他]
その他においては、美容関連事業などが主要事業であります。
当第3四半期連結累計期間においては、美容関連事業において、安定的な顧客基盤に加え、物販売上が好調に推移した結果、黒字事業として復調し、前年同期比で増収増益となりました。
以上の結果、売上高は4億87百万円(前年同期比8.7%増)、セグメント利益は11百万円(前年同期は15百万円のセグメント損失)となりました。
※上記、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は117億17百万円となり、前連結会計年度末に比べ45百万円増加いたしました。これは主に、関係会社短期貸付金の増加、売掛金の増加、現金及び預金の減少、短期貸付金の減少の結果によるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は55億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ78百万円減少いたしました。これは主に、建物及び構築物の増加、貸倒引当金の増加及び退職給付に係る資産の減少の結果によるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は28億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億11百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加、株主優待引当金の減少、未払費用の減少の結果によるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は4億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ7百万円減少いたしました。これは主に、資産除去債務の減少、繰延税金負債の減少の結果によるものであります。
(純 資 産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は139億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億86百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加及び退職給付に係る調整累計額の減少の結果によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、9百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)従業員数
前期より当社(MRKホールディングス株式会社)は、管理部門業務の効率化・高度化を図るため、人事部門・経理部門の業務を、RIZAPビジネスイノベーションズ株式会社に大幅に業務委託し、業務を進めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間においては、既に出向のうえ委託業務に従事していた社員の多くを、労使合意のうえ業務委託先に転籍をしたため、出向者を含む総在籍者62名から17名減少し、45名へと大幅な従業員の減少となりました。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループでは、事業活動及び戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としております。主な資本の財源としましては、内部資金及び金融機関からの借入により資金調達することとしております。
当社グループの当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は25億9百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で必要な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症等での経済停滞の影響度が不透明であることを鑑み、事業継続の為の運転資金として1億円の借入を行っております。