【経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)の状況
(単位:億円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
前年同期比
売上高
1,880
2,748
46.2%
営業利益
475
879
85.2%
税引前四半期利益
473
952
2.0倍
四半期利益
352
712
2.0倍
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、ウクライナ情勢に伴う資源価格の上昇や中国のロックダウンによるサプライチェーンの混乱などから世界的にインフレが進行しました。またインフレを抑制するため、欧米諸国を中心に政策金利が引き上げられました。このような世界経済への下押し圧力の高まりから先行きに対する不透明感が増し、景気後退への懸念がさらに深まりました。
この不透明な世界経済情勢のもと、半導体市場においても、スマートフォンやパソコン、テレビなど主要民生機器向け半導体の需要が減少し、関連する半導体メーカーでは在庫調整や製造装置の投資計画を見直す動きも見られました。民生機器向け半導体の減速感が強まる一方で、社会のデジタル化の進展を支えるデータセンターやAI関連の需要は底堅さを持続し、自動車や産業機器向けなどでは半導体不足が継続するなど、半導体需要はアプリケーションごとにまだら模様を呈しました。
このような環境下、当社顧客の設備投資は総じて高水準に維持された一方、部材不足や物流網の混乱が広範なサプライチェーンに影響を及ぼし、当社の部材調達においても厳しい状況が継続しました。拡大する半導体試験装置需要に対し、当社は部材調達力の強化と需要変動時の柔軟な対応などを通じ売上目標の達成に努めました。
これらの結果、売上高は2,748億円(前年同期比46.2%増)、営業利益は879億円(同85.2%増)、税引前四半期利益は952億円(同2.0倍)、四半期利益は712億円(同2.0倍)となりました。顧客の旺盛な需要と収益性の高い製品の販売比率上昇、円安による増収・増益効果などにより、いずれも上期としての過去最高額を更新しました。当第2四半期連結累計期間の平均為替レートは、米ドルが130円(前年同期110円)、ユーロが137円(同131円)、海外売上比率は97.2%(前年同期96.4%)でした。
セグメントの業績は次のとおりであります。
<半導体・部品テストシステム事業部門> (単位:億円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
前年同期比
売上高
1,274
1,949
53.0%
セグメント利益
436
819
87.8%
当部門では、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)デバイスやアプリケーション・プロセッサでの一段の微細化や性能向上から、SoC半導体用試験装置において、先端プロセス品向けの売上が大きく伸長しました。また需要が強い自動車・産業機器などの成熟プロセス品向けにおいても、販売が順調に推移しました。メモリ半導体用試験装置についても、メモリ半導体市場は軟調な動きが見られたものの、高性能メモリ半導体向けを中心とした顧客の投資が継続され、当社製品の好調な販売が続きました。
以上により、当部門の売上高は1,949億円(前年同期比53.0%増)、セグメント利益は819億円(同87.8%増)となりました。
<メカトロニクス関連事業部門> (単位:億円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
前年同期比
売上高
209
282
34.4%
セグメント利益
30
71
2.4倍
当部門では、半導体試験装置に対する顧客の旺盛な需要を背景に、デバイス・インタフェース製品、テスト・ハンドラの売上がそれぞれ増加しました。利益面においては、主に増収効果が当セグメントの収益性向上に寄与しました。
以上により、当部門の売上高は282億円(前年同期比34.4%増)、セグメント利益は71億円(同2.4倍)となりました。
<サービス他部門> (単位:億円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
前年同期比
売上高
397
518
30.4%
セグメント利益
77
77
0.5%
当部門では、堅調なデータセンター投資やスマートフォンの高性能化を背景に、システムレベルテスト製品の売上が伸長しました。また当社製品の設置台数が拡大する中、保守サービスの売上も堅調でした。しかしながら製品ミックスの影響により、当セグメントの利益額は前年同期と同水準にとどまりました。
以上により、当部門の売上高は518億円(前年同期比30.4%増)、セグメント利益は77億円(同0.5%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期末の総資産は、棚卸資産が382億円、のれんおよび無形資産が191億円、有形固定資産が71億円それぞれ増加したことなどにより、前年度末比726億円増加の5,673億円となりました。負債合計は、営業債務およびその他の債務が110億円、借入金が57億円、繰延税金負債が26億円それぞれ増加したことなどにより、前年度末比248億円増加の2,249億円となりました。また、資本合計は3,424億円となり、親会社所有者帰属持分比率は前年度末比0.8ポイント増加の60.4%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期末における現金および現金同等物は、前年度末より17億円減少し、1,149億円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益952億円を計上したことに加え、棚卸資産の増加(△345億円)、法人所得税の支払額(△254億円)に減価償却費などの非資金項目等の損益を調整した結果、464億円の収入(前年同期は、404億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、130億円の支出(前年同期は、87億円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得(△94億円)と子会社の取得(△35億円)によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、421億円の支出(前年同期は、345億円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出(△273億円)と配当金の支払(△133億円)によるものであります。
(4)事業上および財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費は281億円となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営方針・経営指標等
当社は、「第2期中期経営計画(2021年度~2023年度)」(略称:MTP2)を2021年5月に策定しましたが、MTP2の初年度となった2021年度の業績、今後の事業見通しを踏まえ、MTP2を改訂することを公表しました。
詳細につきましては、2022年7月28日公表の「第2期中期経営計画(2021年度~2023年度)改訂に関するお知らせ」をご参照ください。
