【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。 (1) 業績の状況当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和されたことで、社会経済活動の正常化やインバウンド市場の回復など、前向きな兆しが見られました。しかしながら、依然として日米の金利差や貿易赤字等を背景にした円安、ウクライナ情勢等の長期化の影響を受け原材料やエネルギーコストが高騰し、国内においては急激な物価上昇等もあり、依然として先行きの不透明な状況が続いております。 国内食品業界におきましては、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇を反映した食料品の値上げによる消費者節約志向の高まりや鳥インフルエンザの影響による卵の供給逼迫など、今後も厳しい経営環境が続くことが予想されます。 このような状況のもと当社は、従来の営業活動に加えて直接貿易で調達したえび商品の販売に取り組むなど新たな営業活動も積極的に進めてまいりました。以上の結果、骨なし魚事業におきましては、「ダイスカットシリーズ」など当社独自商品の拡販や原料値上げに伴う販売価格の改定を推進したことにより売上高2,718,489千円(前年同期比12.0%増)、ミート事業におきましては、「楽らく匠味シリーズ」の販売強化などにより売上高610,003千円(前年同期比1.2%増)、その他事業におきましては、大手ユーザーへのえび商品拡販などにより売上高3,635,754千円(前年同期比10.5%増)となりました。これにより当期の売上高は6,964,248千円(前年同期比10.2%増)となりました。 損益面につきましては、直接貿易など仕入コスト削減に引き続き取り組みましたが、価格競争対応による粗利率の低下や大幅な昇給実施による人件費の増加などにより、営業利益は316,348千円(前年同期比10.1%減)、経常利益は332,010千円(前年同期比11.0%減)、四半期純利益は231,279千円(前年同期比8.0%減)となりました。
(2) 財政状態の分析(資産の部)当第1四半期会計期間末における総資産は前事業年度末と比較して403,130千円増加し、13,229,944千円となりました。これは主に現金及び預金が118,318千円減少した一方で、商品が341,402千円、前渡金が172,027千円増加したことによるものです。(負債の部)当第1四半期会計期間末における負債合計は前事業年度末と比較して525,792千円増加し、4,042,362千円となりました。これは主に未払法人税等が274,597千円減少した一方で、買掛金が393,120千円、短期借入金が510,000千円増加したことによるものです。(純資産の部)当第1四半期会計期間末における純資産合計は前事業年度末と比較して122,661千円減少し、9,187,582千円となりました。これは主に四半期純利益を231,279千円計上した一方で、配当金の支払を354,580千円行ったことにより利益剰余金が123,301千円減少したことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。