【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結期間におけるわが国経済は、世界的なインフレとそれに対する欧米の金融引き締め、中国のコロナウィルス封じ込めのためのロックダウンなどの影響から、今後の景気後退懸念が高まる状況となりました。ステンレス特殊鋼業界におきましては、生産用機械等の設備投資が引き続き底堅く、半導体等の電子部品や自動車等の輸送機器は堅調に推移しました。一方で円安影響等により原料・資材・エネルギー・電力価格は引き続き上昇基調にあり、慢性的なコストアップ要因となりました。当社グループの戦略分野である高機能材につきましては、中国での太陽光発電向けの他、半導体製造設備向け需要が引き続き堅調に推移しました。当社グループではこのような外部環境に対応し、高機能材の更なる生産性向上に取り組んだ他、原料・資材価格や燃料・電力価格の上昇に見合ったロールマージンの確保及び徹底したコストダウンを継続した結果、当連結累計期間の販売数量につきましては前年同期比0.2%減(高機能材2.3%増、一般材1.2%減)となり、売上高は96,366百万円(前年同期比32,204百万円増)、利益面につきましては営業利益12,651百万円(前年同期比6,028百万円増)、経常利益12,316百万円(前年同期比6,077百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益8,665百万円(前年同期比2,959百万円増)となりました。当第2四半期連結会計期間末における総資産の額は209,334百万円となり、前連結会計年度末対比21,841百万円増加しております。これは主として棚卸資産の増加(15,004百万円)、売上債権の増加(5,180百万円)、機械装置及び運搬具の増加(2,935百万円)及び現金及び預金の減少(△4,937百万円)によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における負債の額は139,990百万円となり、前連結会計年度末対比14,666百万円増加しております。これは主として短期借入金の増加(6,533百万円)及び仕入債務の増加(2,085百万円)によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における純資産の額は69,344百万円となり、前連結会計年度末対比7,175百万円増加しております。これにより自己資本比率は33.1%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、主として税金等調整前四半期純利益、棚卸資産の増加及び売上債権の増加等により5,203百万円の支出(前年同期比6,211百万円の収入減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、主として有形及び無形固定資産の取得による支出等により、6,392百万円の支出(前年同期比2,040百万円の支出減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主として短期借入金の増加及び長期借入金の増加等により6,583百万円の収入(前年同期比5,912百万円の収入増加)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物残高は、換算差額を含めて7,611百万円となり、前年同期比579百万円増加いたしました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、395百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。