【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、営業債権及びその他の債権、その他の金融資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ5,342百万円増の390,791百万円となりました。負債合計は、借入金の減少などにより、2,773百万円減の168,353百万円となりました。資本合計は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に係る純変動の増加などにより、8,115百万円増の222,437百万円となりました。
(2) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の売上収益は、前年同四半期(139,809百万円)に比べ6.8%増の149,314百万円となりました。
セグメントごとの売上収益は、次のようになっております。
鋼(ハガネ)カンパニーについては、特殊鋼の販売数量は減少したものの、販売価格の値上がりにより、当第2四半期連結累計期間の売上収益は55,006百万円(前年同四半期 52,763百万円)と前年同四半期に比べ4.3%増加しました。
ステンレスカンパニーについては、ステンレス鋼の販売価格の値上がりがあったものの、販売数量の減少により、当第2四半期連結累計期間の売上収益は20,151百万円(前年同四半期 20,495百万円)と前年同四半期に比べ1.7%減少しました。
鍛(キタエル)カンパニーについては、鍛造品の販売数量の増加及び販売価格の値上がりにより、当第2四半期連結累計期間の売上収益は63,047百万円(前年同四半期 55,551百万円)と前年同四半期に比べ13.5%増加しました。
スマートカンパニーについては、電子部品の売上が堅調だったことにより、当第2四半期連結累計期間の売上収益は10,021百万円(前年同四半期 9,967百万円)と前年同四半期に比べ0.5%増加しました。
その他事業については、当第2四半期連結累計期間の売上収益は1,085百万円(前年同四半期 1,031百万円)と前年同四半期に比べ5.3%増加しました。
当第2四半期連結累計期間の利益につきましては、販売価格の値上がり、原価低減などの収益改善活動の効果などが増益要因となり、営業利益は前年同四半期(291百万円)に比べ4,430百万円増の4,722百万円、税引前四半期利益は前年同四半期(1,206百万円)に比べ4,011百万円増の5,217百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同四半期(223百万円)に比べ3,030百万円増の3,254百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物の四半期末残高は、前連結会計年度末(47,534百万円)に比べ4,017百万円減少し、43,516百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は15,637百万円と前年同四半期(2,741百万円)比べ12,896百万円増加しました。これは、前年同四半期に比べ、営業債権及びその他の債権の増加による資金の減少が3,141百万円と2,664百万円増加したものの、税引前四半期利益が5,217百万円と4,011百万円増加したこと、棚卸資産の減少による資金の増加1,908百万円(前年同四半期は、棚卸資産の増加による資金の減少5,560百万円)、営業債務及びその他の債務の増加による資金の増加1,796百万円(前年同四半期は、営業債務及びその他の債務の減少による資金の減少890百万円)があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は10,596百万円と前年同四半期(8,484百万円)に比べ2,112百万円増加しました。これは、前年同四半期に比べ、有形固定資産の取得による支出が1,362百万円増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は10,082百万円(前年同四半期は、財務活動による資金の増加17,847百万円)となりました。これは、前年同四半期は長期借入れによる収入20,000百万円(当第2四半期連結累計期間は、該当なし)があったこと、前年同四半期に比べ、長期借入金の返済による支出が8,003百万円増加したことなどによるものであります。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発活動に関する支出は、2,503百万円(無形資産に計上された開発資産を含む)であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。