【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、現金及び現金同等物の減少などにより、前連結会計年度末に比べ1,559百万円減の383,890百万円となりました。負債合計は、借入金の減少などにより、6,804百万円減の164,322百万円となりました。資本合計は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に係る純変動と在外営業活動体の換算差額の増加などにより、5,245百万円増の219,567百万円となりました。
(2) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間の売上収益は、前年同四半期(66,857百万円)に比べ10.4%増の73,813百万円となりました。
セグメントごとの売上収益は、次のようになっております。
鋼(ハガネ)カンパニーについては、特殊鋼の販売数量は減少したものの、販売価格の値上がりにより、当第1四半期連結累計期間の売上収益は27,130百万円(前年同四半期 25,936百万円)と前年同四半期に比べ4.6%増加しました。
ステンレスカンパニーについては、ステンレス鋼の販売価格の値上がりがあったものの、販売数量の減少により、当第1四半期連結累計期間の売上収益は10,137百万円(前年同四半期 10,352百万円)と前年同四半期に比べ2.1%減少しました。
鍛(キタエル)カンパニーについては、鍛造品の販売数量の増加と販売価格の値上がりにより、当第1四半期連結累計期間の売上収益は31,298百万円(前年同四半期 25,684百万円)と前年同四半期に比べ21.9%増加しました。
スマートカンパニーについては、磁石の売上は減少したものの、電子部品の売上の増加により、当第1四半期連結累計期間の売上収益は4,772百万円(前年同四半期 4,427百万円)と前年同四半期に比べ7.8%増加しました。
その他事業については、当第1四半期連結累計期間の売上収益は475百万円(前年同四半期 456百万円)と前年同四半期に比べ4.1%増加しました。
当第1四半期連結累計期間の利益につきましては、販売価格の値上がり、原価低減などの収益改善活動の効果、連結子会社の増益などが増益要因となり、営業利益3,067百万円(前年同四半期は営業損失1,186百万円)、税引前四半期利益3,576百万円(前年同四半期は税引前四半期損失469百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益2,277百万円(前年同四半期は親会社の所有者に帰属する四半期損失547百万円)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第1四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物の四半期末残高は、前連結会計年度末(47,534百万円)に比べ4,591百万円減少し、42,942百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第1四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は9,642百万円(前年同四半期は、営業活動による資金の減少2,263百万円)となりました。これは、税引前四半期利益3,576百万円(前年同四半期は、税引前四半期損失469百万円)、営業債務及びその他の債務の増加による資金の増加884百万円(前年同四半期は、営業債務及びその他の債務の減少による資金の減少1,962百万円)があったこと、前年同四半期に比べ、棚卸資産の増加による資金の減少が1,357百万円と3,989百万円減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第1四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は6,360百万円と前年同四半期(3,872百万円)に比べ2,488百万円増加しました。これは、前年同四半期に比べ、有形固定資産の取得による支出が2,622百万円増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第1四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は8,686百万円(前年同四半期は、財務活動による資金の増加19,194百万円)となりました。これは、前年同四半期は長期借入れによる収入20,000百万円(当第1四半期連結累計期間は、該当なし)があったこと、前年同四半期に比べ、長期借入金の返済による支出が8,001百万円増加したことなどによるものであります。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発活動に関する支出は、1,201百万円(無形資産に計上された開発資産を含む)であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。