【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、不安定な世界情勢や円安の進行に伴う資源、エネルギー価格の上昇や物価の高騰が進み、先行き不透明感に伴う消費者心理の低下が懸念される状況となりました。二輪車業界では、二輪車が密を回避できる趣味としての移動手段として定着し、二輪車販売台数や免許取得者数は増加傾向にありますが、二輪車部品用品店では一時のピークからは来店客数に落ち着きが見え始めるなど、新型コロナに関する行動制限の緩和や旅行補助の施策等による環境の変化を感じる状況となりました。 当社グループにおいては、各事業で前年同四半期を上回る販売となりましたが、期間の後半は週末の悪天候などの要因もあり、販売に落ち着きが見られる状況となりました。また、為替相場の円安への進行が続き、特に事業の主体である国内卸売事業において輸入仕入商品のコストが上昇し利益率の低下も顕著に見られる状況となりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の連結売上高は110億55百万円(前年同四半期比20.8%増)、営業利益は17億20百万円(前年同四半期比21.6%増)、経常利益は17億73百万円(前年同四半期比20.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億7百万円(前年同四半期比17.4%増)となりました。 [国内拠点卸売事業]㈱デイトナでは、ツーリング用品等を中心に前年同四半期を上回る販売となりました。7月には創立50周年記念の復刻モデルとして企画したセブンスターキャストホイールを出荷しました。期間限定受注に想定以上のご注文を頂いた為、売上、利益の増加につながりました。一方で為替相場の円安への進行が続いたことで輸入仕入商品のコストが上昇しました。当期は販売価格の見直しを随時行っておりますが、今後も販売価格の見直しを検討せざるを得ない状況が続いております。㈱ダートフリークでも同様に輸入仕入れコストの上昇が影響を見せ始めておりますが販売については順調な推移となっております。この結果、売上高は85億69百万円(前年同四半期比19.6%増)、セグメント利益は14億49百万円(前年同四半期比17.0%増)となりました。 [アジア拠点卸売事業]アジア拠点卸売事業では、取引先開拓や競合他社に欠品が多い中、在庫をしっかり確保したことや物価上昇により競合他社が値上げを進める中、当社は値上げ幅が少ないことで優位性を保ち売上高は順調に推移しました。インドネシア国内では燃料費高騰や海上輸送運賃も上昇しているため、今後は販売価格の見直しも検討いたします。この結果、売上高は3億99百万円(前年同四半期比178.3%増)、セグメント利益は75百万円(前年同四半期比453.5%増)となりました。 [小売事業]㈱ライダーズ・サポート・カンパニーが運営するバイク用品・部品小売店のライコランドFC事業については、売上高は前期を上回りましたが、来店客数は落ち着きを見せ始めており、9月は台風による悪天候も影響しました。㈱ダートフリークが運営するオフロード専門店のダートバイクプラス事業においても、来客数は減少傾向が見られましたが、まとめ買いのお客様が多く、前年を上回る販売となりました。結果、売上高は19億83百万円(前年同四半期比12.4%増)、セグメント利益は1億64百万円(前年同四半期比15.5%増)となりました。
[その他]その他事業の太陽光発電事業では、天候の変化が大きく、落雷の影響によるパワコンの停止もあり前年同四半期を下回る売電収入となり、利益面でも前年同四半期を下回る結果となりました。 また、リユースWEB事業では、引き続き中古部品の仕入先の確保と販売に努めた結果、売上高が前年同四半期比で39%ほど伸長し、利益面でも大きく改善することができました。この結果、その他事業における売上高は2億61百万円(前年同四半期比32.7%増)、セグメント利益は29百万円(前年同四半期比69.3%増)となりました。
(流動資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ28.7%増加し、73億円となりました。これは、棚卸資産が15億89百万円増加したことなどによります。
(固定資産)固定資産は、前連結会計年度末に比べ5.4%増加し、26億28百万円となりました。これは、無形固定資産が44百万円減少しましたが、投資その他の資産が2億13百万円増加したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ17億59百万円増加し、99億29百万円となりました。
(流動負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ24.1%増加し、28億31百万円となりました。これは、短期借入金が4億5百万円増加したことなどによります。
(固定負債)固定負債は、前連結会計年度末に比べ30.9%増加し、5億79百万円となりました。これは、長期借入金が1億50百万円増加したことなどによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億85百万円増加し、34億10百万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べ19.7%増加し、65億18百万円となりました。
(2)重要な会計上の見積り当第3四半期連結累計期間において、当該会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は42,668千円となりました。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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