【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、長期化している新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、3月下旬のまん延防止等重点措置の解除に伴い一時的に緩和したものの、7月以降の感染再拡大に加え、国際情勢の緊迫化による地政学的リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の高騰、円安の進行などにより、物価が高水準で推移する中、極めて先行き不透明な状況が続いております。
外食業界におきましては、新型コロナウイルスの水際対策が徐々に緩和され、客数回復への期待が高まる一方で、新規感染者数は未だ不安定な推移であり、コロナ禍におけるライフスタイルの変化により夜間帯の外食の自粛傾向が続いております。また、原材料費・電力料等の著しいコスト増により、さらに厳しい経営環境となっております。
このような状況の下、当社グループにおきましては、お客様と従業員の安全・安心を第一にウィズコロナに対応した店舗の環境作りに取り組んでまいりました。また、当社として初めてとなるM&Aによる新業態の獲得、派生業態の開発・ブラッシュアップに加え、経年劣化が認められる既存店の内外装に係るメンテナンスを行い、既存店売上の回復に注力する一方で、不採算店舗を中心に退店や業態変更を実施することで業績の改善に努めてまいりました。
新規出店の状況につきましては、当第3四半期連結累計期間中にベーカリーレストラン・サンマルク直営店2店舗、生麺専門鎌倉パスタ直営店5店舗、神戸元町ドリア直営店7店舗、サンマルクカフェ直営店6店舗、倉式珈琲店直営店1店舗をそれぞれ出店(当第3四半期連結累計期間出店数:直営店21店舗)し、これにより当社グループ全業態の当第3四半期連結会計期間末の合計店舗数は、直営店798店舗、フランチャイズ店29店舗、合計827店舗体制となりました。
これらの結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高424億32百万円(前年同期比19.2%増)、経常利益11億70百万円(前年同期比54.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億66百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失38億43百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
レストラン事業売上高は245億16百万円(前年同期比25.0%増)、営業利益は9億92百万円(前年同期営業損失7億28百万円)となりました。
喫茶事業売上高は179億16百万円(前年同期比12.1%増)、営業利益は54百万円(前年同期営業損失8億22百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産は481億42百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億21百万円の増加となりました。
資産の部では、流動資産は203億38百万円となり、前連結会計年度末と比較して6億23百万円の増加となりました。これは、有形固定資産の取得ならびに配当金の支払等により、現金及び預金が10億9百万円減少した一方、当第3四半期連結会計期間末日が金融機関の休日であったことにより、売掛金が13億76百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は278億4百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億2百万円の減少となりました。これは減価償却費ならびに減損損失の計上等により有形固定資産が3億19百万円減少したこと等によるものであります。
負債の部では、流動負債は65億95百万円となり、前連結会計年度末と比較して9億43百万円の増加となりました。これは主に買掛金が5億5百万円、未払金が3億85百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。
固定負債は109億43百万円となり前連結会計年度末と比較して2億78百万円の減少となりました。これは主に資産除去債務が2億3百万円減少したこと等によるものであります。
純資産の部は前連結会計年度末と比較して5億43百万円減少して306億3百万円となりました。この結果、自己資本比率は63.5%となりました。
(3)重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。