【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、長期化している新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、3月下旬のまん延防止等重点措置の解除、ワクチン接種率の上昇に伴い一時的に緩和したものの、7月以降に感染が再拡大したことに加え、国際情勢の緊迫化による地政学的リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の高騰、円安の進行などによる物価の急上昇により、消費減退は長引き、先行き不透明な状況が続いております。
外食業界におきましては、全国的な感染者数の全数把握の見直しにより、客数回復への期待が高まる一方で、コロナ禍におけるライフスタイルの変化により夜間帯の外食の自粛傾向が続いております。また、企業で対応できる範囲を超えた原材料費・人件費・電力料等の著しいコスト増により、さらに厳しい経営環境となっております。
このような状況の下、当社グループにおきましては、引き続きお客様と従業員の安全・安心を第一としたアフターコロナに向けた店舗の環境作りに取り組んでまいりました。また、派生業態の開発・ブラッシュアップに加え、経年劣化が認められる既存店の内外装に係るメンテナンスを行い、既存店売上の回復に注力する一方で、不採算店舗を中心に業態変更や退店を実施することで業績の改善に努めてまいりました。
新規出店の状況につきましては、当第2四半期連結累計期間中にベーカリーレストラン・サンマルク直営店1店舗、生麺専門鎌倉パスタ直営店1店舗、神戸元町ドリア直営店4店舗、サンマルクカフェ直営店4店舗、倉式珈琲店1店舗をそれぞれ出店(当第2四半期連結累計期間出店数:直営店11店舗)し、これにより当社グループ全業態の当第2四半期連結会計期間末の合計店舗数は、直営店800店舗、フランチャイズ店31店舗、合計831店舗体制となりました。
これらの結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高274億18百万円(前年同期比25.1%増)、経常利益7億15百万円(前年同期比463.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億92百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失57億41百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
レストラン事業売上高は157億14百万円(前年同期比34.8%増)、営業利益は3億82百万円(前年同期営業損失12億52百万円)となりました。
喫茶事業売上高は117億3百万円(前年同期比14.1%増)、営業損失は1億1百万円(前年同期営業損失7億92百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産は475億12百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億9百万円の減少となりました。
資産の部では、流動資産は197億68百万円となり、前連結会計年度末と比較して52百万円の増加となりました。これは主に現金及び預金が1億31百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は277億44百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億62百万円の減少となりました。これは減価償却費ならびに減損損失の計上等により建物及び構築物が4億47百万円減少したこと等によるものであります。
負債の部では、流動負債は53億2百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億49百万円の減少となりました。これは主に未払法人税等が3億39百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は110億87百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億34百万円の減少となりました。これは主に資産除去債務が57百万円減少したこと等によるものであります。
純資産の部は前連結会計年度末と比較して25百万円減少し、311億22百万円となりました。この結果、自己資本比率は65.5%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して1億31百万円増加し、157億71百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は15億61百万円となり、前年同四半期連結累計期間と比較して6億31百万円の減少(前年同四半期比28.8%減)となりました。
この主なものは、税金等調整前四半期純利益4億60百万円及び減価償却費10億88百万円をそれぞれ計上したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は9億55百万円となり、前年同四半期連結累計期間と比較して6億45百万円の増加(前年同四半期比207.8%増)となりました。
この主なものは、有形固定資産の取得による支出8億4百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は4億74百万円となり、前年同四半期連結累計期間と比較して12億30百万円の減少(前年同四半期比72.2%減)となりました。
この主なものは、配当金の支払額4億55百万円等によるものであります。
(4)重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り並びに当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。