【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況①経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行されたことに伴い各種の行動規制が解除されたことにより、個人消費活動が活発化し景気は回復基調にありました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格の高止まりや為替変動等による消費者物価の上昇傾向が続いており、経済の先行きは不透明な状況となっております。当社が主たる事業としているリユース業界においては物価上昇の影響を受けた節約志向やSDGsに対する意識の向上からリユース品の需要は増加傾向にあり、市場の成長は続いております。このような経営環境の中で、当社においては、トレーディングカード、楽器、衣料品などのジャンルを中心に需要が伸び、店頭販売、インターネット販売ともに順調に推移しました。また、リユース品の買取強化、人材不足解消に向けた採用活動、社内研修整備を中心とした人材育成等に取り組んでまいりました。以上の結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高2,183,180千円(前年同期比6.0%増)、営業利益115,886千円(前年同期比11.5%増)、経常利益95,607千円(前年同期比15.7%増)、四半期純利益64,138千円(前年同期比38.9%減)となりました。なお、前第2四半期累計期間においては、関係会社株式売却による特別利益36,122千円が計上されております。
セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。(リユース事業)リユース事業におきましては、本やソフトを中心とするブックオフ業態の販売が若干減少したものの、トレーディングカード、楽器、衣料品などのジャンルを中心に需要が伸び、店頭販売、インターネット販売ともに前年度を上回る売上高となったことで、既存店の売上高が前年同期比6.3%増と好調に推移しました。また、リユース品の買取についても、店頭買取が好調であったことに加え、出張買取の強化や家財整理事業との連携もあり、前年同期比7.5%増と好調に推移しました。以上の結果、当第2四半期累計期間の業績につきましては、売上高2,181,402千円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益は234,031千円(前年同期比7.4%増)となりました。
当第2四半期会計期間末現在におけるリユース事業の各業態別の店舗数は以下のとおりであります。(単位:店)
ブックオフ
ハードオフ
オフハウス
ホビーオフ
ガレージオフ
合計
店舗数
17
15
17
16
1
66
(注) ブックオフ事業部の店舗数にはインターネット販売の1店舗を含みます。
(その他)本セグメントは報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、主に不動産事業等であります。本セグメントの当第2四半期累計期間の業績は売上高1,778千円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は1,502千円(前年同期比12.3%増)となりました。
②財政状態の状況(資産)当第2四半期会計期間末における流動資産は、1,817,080千円となり、前事業年度末と比べて164,510千円の増加となりました。これは、主に現金及び預金の増加111,270千円及び商品の増加39,594千円によるものです。また、当第2四半期会計期間末における固定資産は、1,050,716千円となり、前事業年度末と比べて50,364千円の減少となりました。これは、主に有形固定資産の減少30,923千円及び繰延税金資産の減少22,454千円によるものです。
(負債)当第2四半期会計期間末における流動負債は、918,466千円となり、前事業年度末と比べて69,773千円の増加となりました。これは、主に短期借入金の増加100,000千円及び未払金の減少31,112千円によるものです。また、当第2四半期会計期間末における固定負債は、1,211,216千円となり、前事業年度末と比べて20,991千円の減少となりました。これは、主にリース債務の減少21,114千円によるものです。
(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産は、738,114千円となり、前事業年度末と比べて65,364千円の増加となりました。これは、主に四半期純利益64,138千円の計上によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前事業年度末に比べ111,270千円増加し、628,319千円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により増加した資金は67,778千円となりました。これは、主に税引前四半期純利益95,607千円の資金獲得があった一方で、棚卸資産の増加39,594千円の支出があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により減少した資金は31,265千円となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出28,833千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により増加した資金は74,758千円となりました。これは、主に短期借入金の増加100,000千円及びリース債務の支払22,662千円によるものです。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。