【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウィルス感染症による各種制限の緩和等により鉱工業生産や設備投資、個人消費も持ち直しつつあり、緩やかに回復しました。一方で円安やインフレは足下ではやや進行が鈍化していますが、今後の事業への影響等、引き続き動向を注視することが必要です。
〔財政状態〕
当第1四半期連結累計期間における総資産額は22,996百万円となり、前期末に比べて972百万円減少しました。主たる要因は、デリバティブ債権及び商品は増加しましたが、現預金及び売掛債権が減少したことによるものです。
負債総額は6,469百万円であり、前期末に比べて927百万円減少しました。主たる要因は未払法人税等及び買掛債務の支払によるものです。
純資産は16,526百万円となり、前期末に比べて45百万円の減少となりました。主たる要因は繰延ヘッジ損益は増加しましたが、利益剰余金が減少したことによるものです。
〔経営成績〕
当第1四半期連結累計期間の売上高は、主力のアルミホイール等が減少した自動車関連卸売事業の売上減により、6,729百万円(前年同期比2.5%の減収)と170百万円の減収となりました。また、営業利益は147百万円と7百万円の減益、経常利益は168百万円と42百万円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、90百万円と38百万円の減益となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
自動車関連
卸売事業
物流事業
自動車関連
小売事業
福祉事業
その他
調整額
連結
売上高
当第1四半期
連結累計期間
4,311
1,742
620
127
162
△236
6,729
前第1四半期
連結累計期間
4,578
1,646
629
130
171
△257
6,899
セグメント利益又は損失(△)
当第1四半期
連結累計期間
65
75
27
3
△12
△12
147
前第1四半期
連結累計期間
123
△13
23
23
△1
△0
154
(自動車関連卸売事業)
自動車関連卸売事業の売上高は、4,311百万円となり前年同期比267百万円(△5.8%)の減収となりました。これは、主力のアルミホイール及び自動車用品等の売上減によるものです。セグメント利益につきましても、売上減少に伴い、65百万円となり前年同期比57百万円(△46.7%)の減益となりました。
(物流事業)
物流事業の売上高は、自動車生産の回復など荷動きが増えたことで1,742百万円となり前年同期比95百万円(5.8%)の増収となりました。セグメント利益は75百万円と前年同期比88百万円の改善となりました。
(自動車関連小売事業)
自動車関連小売事業の売上高は、ジェームス店でのタイヤはじめ自動車用品の販売減少により、通販会社への卸売りは増加したものの620百万円となり前年同期比8百万円(△1.3%)の減収となりました。一方でセグメント利益は経費等の減少により27百万円となり、前年同期比3百万円(15.8%)の増益となりました。
(福祉事業)
福祉事業の売上高は、入居者の減少により、訪問介護や通所介護、また訪問介護の収入増はあるものの127百万円と前年同期比3百万円(△2.4%)の減収となりました。セグメント利益は売上減少及び人件費等経費の増加により3百万円となり、前年同期比19百万円(△83.2%)の減益となりました。
(その他)
携帯電話代理店事業の売上高は、端末や付属品等の販売減により142百万円と前年同期比8百万円(△5.5%)の減収、賃貸事業の売上高は20百万円となり前年と同額、合わせて162百万円となり前年同期比8百万円(△4.9%)の減収となりました。セグメント利益は、携帯電話代理店事業では売上減少及びイベント等の経費増により24百万円の損失と前年同期比11百万円の悪化となりました。また賃貸事業のセグメント利益は11百万円となり前年とほぼ同額、合わせて12百万円のセグメント損失となり前年同期比11百万円の悪化となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間における資金については、主として売掛債権の回収期にあたり回収した資金より配当金の支払い368百万円を実施いたしました。資金については、運転資金は金融機関より短期借入金で対応し、大規模な設備投資等の必要資金については資金必要時の金融状況を鑑みて、所定の社内手続きを経て金融機関より長期及び短期の借入金にて賄う方針ですが、当第1四半期連結累計期間においては、短期借入金は増加し、長期借入金残高は一部返済実施により減少しました。