【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、7、8月の新型コロナウィルス感染症拡大時には個人消費等に陰りも見えましたが、期間を通じ、設備投資、輸出等含め全体として緩やかに回復しました。一方で半導体不足等による自動車の生産調整、急激な円安進行に伴う物価や企業活動への影響、また中国のロックダウンやウクライナ情勢の長期化等など先行きは依然不透明な状況にあります。
〔財政状態〕
当第2四半期連結累計期間における総資産額は23,849百万円となり、前期末に比べて1,366百万円の増加となりました。主たる要因は、冬季商材調達に向け現金預金が減少する一方で商品と前渡金が増加、また売掛債権が増加したこと等によるものです。
負債総額は8,213百万円となり、前期末に比べて958百万円の増加となりました。主たる要因は、未払法人税減少等があるものの冬季商戦に向けた仕入増加などに伴う買掛債務の増加によるものです。
純資産は15,635百万円となり、前期末に比べて408百万円の増加となりました。主たる要因は、利益剰余金及び繰延ヘッジ損益の増加によるものです。
〔経営成績〕
当第2四半期連結累計期間の売上高は、自動車関連卸売事業では特に主力のアルミホイール中心に販売増となり、また他の主要事業でも売上を伸ばしたことにより、15,646百万円(前年同期比11.8%の増収)と1,647百万円の増収となりました。また営業利益は、670百万円(前年同期比79.4%の増益)、経常利益は811百万円(前年同期比115.5%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、456百万円(前年同期比100.8%の増益)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
自動車関連
卸売事業
物流事業
自動車関連
小売事業
福祉事業
その他
調整額
連結
売上高
当第2四半期連結累計期間
10,911
3,484
1,255
259
347
△611
15,646
前第2四半期連結累計期間
9,727
3,044
1,085
215
548
△621
13,998
セグメント利益
当第2四半期連結累計期間
487
91
53
36
1
△0
670
前第2四半期連結累計期間
279
57
12
10
14
△0
373
(自動車関連卸売事業)
自動車関連卸売事業の売上高は、10,911百万円となり前年同期比1,183百万円(12.2%)の増収となりました。これは、主力のアルミホイールを中心に販売が増加したことによるものです。セグメント利益につきましても、アルミホイールの売上増等により、487百万円となり前年同期比208百万円(74.5%)の増益となりました。
(物流事業)
物流事業の売上高は、倉庫売上など既存顧客との取引増加に加え新規取引等により、3,484百万円となり前年同期比440百万円(14.5%)の増収となりました。セグメント利益につきましては91百万円と、前年同期比33百万円(58.8%)の増益となりました。
(自動車関連小売事業)
自動車関連小売事業の売上高は、ジェームス各店でのタイヤはじめ自動車用品の販売増、また通販も増加し、1,255百万円となり前年同期比170百万円(15.7%)の増収となりました。セグメント利益は53百万円となり、前年同期比41百万円(346.1%)の増益となりました。
(福祉事業)
福祉事業の売上高は、訪問介護や通所介護等、既存事業の収入増に加え、昨年12月立上げの訪問看護事業により259百万円となり前年同期比44百万円(20.5%)の増収となりました。セグメント利益は36百万円となり、前年同期比26百万円(257.1%)の増益となりました。
(その他)
携帯電話代理店事業の売上高は、販売台数の減少に加え、前連結会計年度に1店舗譲渡し4店舗体制となったこと等により306百万円となり前年同期比201百万円(△39.6%)の減収、賃貸事業の売上高は40百万円となり前年同期と同額で、合わせて347百万円となり前年同期比201百万円(△36.7%)の減収となりました。セグメント利益は、携帯電話代理店事業では経費は減少するも、売上減によりセグメント損失は25百万円と前年同期比13百万円損失が悪化しました。また、賃貸事業は26百万円のセグメント利益で前年とほぼ同額、合わせて1百万円のセグメント利益となり、前年同期比13百万円の減益となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、資金という)は3,150百万円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は1,472百万円(前年同四半期は959百万円の使用)になりました。主たる要因は税金等調整前四半期純利益の計上、仕入債務の増加等による調達はあったものの、自動車関連卸売事業における売上債権及び棚卸資産の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は18百万円(前年同四半期は36百万円の使用)になりました。主たる要因は保険積立金の解約による収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は279百万円(前年同四半期は254百万円の使用)になりました。主たる要因は配当金の支払と長期借入金の返済等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間における資金については、運転資金は金融機関より短期借入金で対応し、大規模な設備投資等の必要資金については資金必要時の金融状況を鑑みて、所定の社内手続きを経て金融機関より長期及び短期の借入金にて賄う方針ですが、当第2四半期連結累計期間においては、短期借入金残高は減少し、長期借入金残高も減少しました。