【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の概況)当社グループが事業を展開する音楽関連市場は、一般社団法人日本レコード協会の調べによりますと、音楽ソフト(音楽ビデオ含む)の生産金額は前年同期比104%(2022年1月~12月)、有料音楽配信売上金額は前年同期比116%(2022年1月~9月)となりました。定額制音楽配信サービスや動画配信サービス等のストリーミング配信市場は拡大傾向が継続しつつ、CD/映像ソフトのリリース状況やライブ・コンサートの開催状況は新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)拡大前には及ばないものの、回復の兆しが見られております。 このような情勢において、当社グループは、「権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者となる。」という経営理念の下、新しい時代の著作権エージェントを目指して、公平・公正かつ透明性の高い著作権使用料の徴収・分配、著作物利用に対する迅速かつ柔軟な対応などに取り組んでまいりました。2022年4月からは当社管理作品の演奏権管理の一部における著作権使用料の徴収を開始しております。また、引き続き新規契約及び既存権利者の管理範囲の拡大による取扱高の増加、With/Afterコロナにおける新たなサービスの開発提供等に注力しております。
主力の「著作権等管理事業(著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション業務)」はリリースの復調、配信市場の伸長、管理楽曲と取扱原盤の増加、営業活動の強化等を背景に順調に進展しており、「キャスティング事業」は感染症の影響から徐々に持ち直し、全体として増収増益となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は6,412,361千円(前年同期比115.3%)、営業利益は527,096千円(前年同期比115.5%)、経常利益は529,669千円(前年同期比114.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は360,813千円(前年同期比113.8%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 著作権等管理事業著作権管理業務においては音楽著作物の利用時期と当社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じるため、当第3四半期連結累計期間の音楽著作権使用料の対象となる利用時期は主に1月~9月となります。当該期間のCD/映像ソフトのリリース状況は感染症の影響が落ち着き、録音権にかかる著作権使用料徴収額が徐々に回復したことに加え、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の引き続きの伸長、管理楽曲・取扱原盤の増加、デジタルコンテンツディストリビューション(以下、「DD」)業務における動画配信サイトとの取り組み拡大等により、著作権管理業務及びDD業務の売上が堅調に推移した結果、売上高は5,975,106千円(前年同期比119.3%)、セグメント利益は1,071,613千円(前年同期比123.7%)となりました。
② キャスティング事業感染症による影響のため、上半期においては予定していたライブビューイング等一部の案件において見送りや延期を余儀なくされました。ミュージカルや音楽コンサートのライブビューイングに加え、舞台やイベント等にも取扱いの幅を広げた家庭向け動画配信コーディネート、楽曲や映像コンテンツの利用促進コーディネート等、With/Afterコロナにおける様々なサービスの開発提供に取り組んだものの、売上高は381,975千円(前年同期比78.2%)、サービス構成の変化や人件費増による利益率低下によりセグメント利益は7,040千円(前年同期比18.9%)となりました。
(財政状態の状況) (資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて704,603千円増加し、7,254,141千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加542,133千円、受取手形及び売掛金の増加61,915千円、固定資産の増加70,877千円によるものであります。受取手形及び売掛金の増加は、主に当第3四半期に開催した人気アーティストのライブビューイング実施によるものであります。また、固定資産の増加は、著作権等管理事業において使用しているシステムの継続的な改修及び新機能追加等に伴う増加によるものであります。
(負債) 当第3四半期連結会計期間末における総負債は、前連結会計年度末に比べて321,005千円増加し、3,950,561千円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加210,840千円、未払金の増加80,586千円、役員退職慰労引当金の増加94,659千円及び退職給付に係る負債の増加12,369千円の一方で、未払法人税等の減少88,757千円によるものであります。 支払手形及び買掛金の増加は、主に当第3四半期に開催した人気アーティストのライブビューイング実施により権利者へのロイヤリティ分配額を計上したことによるものであります。また、未払金の増加は、著作権管理業務が好調に推移し、著作権使用料の徴収が増加したことに伴い権利者への分配額が増加したことによるものであります。役員退職慰労引当金の増加は、役員報酬制度の改定に伴い役員退職慰労金制度を廃止し打ち切り支給を行うにあたり、内規に基づく廃止時点までの要積立額を引き当てたことによるものであります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて383,597千円増加し、3,303,580千円となりました。これは主に、利益剰余金の増加360,813千円によるものであります。利益剰余金の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加によるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動 該当事項はありません。
#C7094JP #NexTone #サービス業セクター
