【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ポストコロナにより経済活動が正常化し、個人消費の回復、海外渡航制限の緩和などが進んだ結果、2023年9月調査の日銀短観でも、大企業製造業は2四半期連続で景況感が改善し、大企業非製造業では6四半期連続で景況感が改善するなど、回復傾向が鮮明になっております。当社グループが属する情報サービス業においても、企業の競争力向上のためにはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を含むIT投資は不可欠であり、企業のIT投資意欲は引き続き堅調に推移しているものとみております。このような経営環境のもと、当社グループは顔認証付きガレージゴルフの発売開始、機器の寿命予測に関する特許取得など、将来に向けた投資を積極的に行ってまいりました。また、エンターテイメント業界におけるITサービス、IP斡旋などを事業内容とするSEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社を子会社として2023年4月5日付けで新規設立し、さらに英語スピーキング評価AI「CHIVOX(R)」を活用したビジネスデベロップメントを事業内容とするアイード株式会社の全株式を2023年4月28日付けで取得し、子会社化いたしました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の連結売上高は、3,391,425千円と前年同四半期と比べ404,943千円(13.6%増)の増収となりました。増収に伴い売上原価は前年同四半期と比べ321,363千円(14.7%増)増加し、売上総利益については、前年同四半期より83,580千円(10.4%増)の増加となりました。販売費及び一般管理費は前年同四半期と比べ84,739千円(12.1%増)増加し、連結営業利益は98,672千円と、前年同四半期と比べ1,159千円(1.2%減)の減益となりました。経常利益については、主に上場関連費用の減少、為替差益及び受取利息の増加により、137,855千円と前年同四半期と比べ14,268千円(11.5%増)の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年と比較すると、税率の低い中国子会社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が減少し、税率の高い当社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が増加したことなどにより、89,228千円と前年同四半期と比べ7,432千円(7.7%減)の減益となりました。
セグメント別内訳は次の通りです。
① 情報システム事業情報システム事業は当社、方株(武漢)科技有限公司、SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社及びアイード株式会社で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ368,590千円増の3,259,825千円(12.7%増)、営業利益は前年同四半期と比べ5,839千円減の133,235千円(4.2%減)となりました。売上高の内訳は、メディア事業1,781,939千円(前年同四半期比18.6%増)、プロフェッショナルサービス事業1,345,937千円(前年同四半期比0.1%増)、プロダクト推進事業65,973千円(前年同四半期比97.8%増)、その他65,974千円(前年同四半期比500.9%増)であります。なお、前年同四半期は進捗度に応じて収益を認識する未完成プロジェクト売上高の増減をその他に含めて計上しておりましたが、当期より案件ごとに各事業に配分して計上する方法に変更いたしました。上記の前年同四半期比は、前年同四半期の実績を当期と同様の計上方法に変更したものと比較しております。
② 越境EC事業越境EC事業は24ABC株式会社で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ36,352千円増の131,600千円(38.2%増)、営業損失は34,563千円(前年同四半期は39,243千円の損失)となりました。
(2) 財政状態に関する説明(資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産は、4,583,645千円と前連結会計年度末から356,243千円増加しました。流動資産は、主に契約資産が279,095千円、受取手形及び売掛金が158,140千円、その他が38,302千円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が510,941千円減少したことなどにより6,884千円減少して2,853,474千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していた前渡金、前払費用、短期貸付金をその他に組み替えております。固定資産は、主にのれんが291,148千円、有形固定資産が47,138千円、ソフトウエアが22,733千円それぞれ増加したことなどにより363,580千円増加して1,730,171千円となりました。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末から134,981千円増加して1,408,233千円となりました。流動負債は、主に1年内返済予定の長期借入金が35,030千円、その他が132,250千円それぞれ増加したことなどにより157,861千円増加して883,530千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務、未払金、未払費用、前受収益をその他に組み替えております。固定負債は、主に長期借入金が17,190千円減少したことなどにより22,880千円減少して524,702千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務をその他に組み替えております。
(純資産)純資産の部では、資本金が24,176千円、資本剰余金が24,176千円、利益剰余金が68,150千円、為替換算調整勘定が83,620千円、それぞれ増加したことなどにより、当第3四半期連結会計期間末における純資産の部は221,262千円増加して3,175,412千円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は119,841千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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