【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ポストコロナにより経済活動が正常化し、個人消費の回復、海外渡航制限の緩和などが進んだ結果、2023年6月調査の日銀短観でも、大企業製造業で7四半期ぶりに景況感が改善し、大企業非製造業では5四半期連続で景況感が改善するなど、回復傾向が鮮明になっております。当社グループが属する情報サービス業においても、企業の競争力向上のためにはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を含むIT投資は不可欠であり、企業のIT投資意欲は引き続き堅調に推移しているものとみております。このような経営環境のもと、当社グループは顔認証付きガレージゴルフの発売開始、機器の寿命予測に関する特許取得など、将来に向けた投資を積極的に行ってまいりました。また、エンターテイメント業界におけるITサービス、IP斡旋などを事業内容とするSEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社を子会社として2023年4月5日付けで新規設立し、さらに英語スピーキング評価AI「CHIVOX(R)」を活用したビジネスデベロップメントを事業内容とするアイード株式会社の全株式を2023年4月28日付けで取得し、子会社化いたしました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の連結売上高は、2,198,322千円と前年同四半期と比べ231,944千円(11.8%増)の増収となりました。増収に伴い売上原価は前年同四半期と比べ149,229千円(10.2%増)増加し、売上総利益については、前年同四半期より82,714千円(16.5%増)の増加となりました。販売費及び一般管理費は前年同四半期と比べ55,173千円(12.1%増)増加しましたが、連結営業利益は74,337千円と、前年同四半期と比べ27,541千円(58.9%増)の増益となりました。経常利益については為替差益が減少しましたが、営業利益の増加により、94,559千円と前年同四半期と比べ12,877千円(15.8%増)の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年と比較すると、税率の低い中国子会社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が減少し、税率の高い当社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が増加したことなどにより、62,915千円と前年同四半期と比べ7,791千円(11.0%減)の減益となりました。
セグメント別内訳は次の通りです。
① 情報システム事業情報システム事業は当社、方株(武漢)科技有限公司、SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社及びアイード株式会社で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ204,911千円増の2,114,813千円(10.7%増)、営業利益は前年同四半期と比べ24,087千円増の94,875千円(34.0%増)となりました。売上高の内訳は、メディア事業1,162,943千円(前年同四半期比20.1%増)、プロフェッショナルサービス事業888,832千円(前年同四半期比2.0%減)、プロダクト推進事業40,057千円(前年同四半期比35.8%増)、その他22,980千円(前年同四半期比309.2%増)であります。なお、前年同四半期は進捗度に応じて収益を認識する未完成プロジェクト売上高の増減をその他に含めて計上しておりましたが、当期より案件ごとにメディア事業とプロフェッショナルサービス事業に配分して計上する方法に変更いたしました。上記の前年同四半期比は、前年同四半期の実績を当期と同様の計上方法に変更したものと比較しております。
② 越境EC事業越境EC事業は24ABC株式会社で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ27,033千円増の83,508千円(47.9%増)となりましたが、売上原価、販売費及び一般管理費の増加により、営業損失は20,538千円(前年同四半期は23,993千円の損失)となりました。
(2) 財政状態に関する説明(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、4,766,897千円と前連結会計年度末から539,495千円増加しました。流動資産は、主に契約資産が479,537千円、その他が82,210千円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が383,169千円減少したことなどにより172,101千円増加して3,032,460千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していた前渡金、前払費用、短期貸付金をその他に組み替えております。固定資産は、主にのれんが307,799千円、有形固定資産が29,128千円、ソフトウエアが24,629千円それぞれ増加したことなどにより367,846千円増加して1,734,437千円となりました。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は374,454千円増加して1,647,706千円となりました。流動負債は、主に支払手形及び買掛金が203,503千円、その他が116,840千円、それぞれ増加したことなどにより362,150千円増加して1,087,818千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務、未払金、未払費用、前受収益をその他に組み替えております。固定負債は、主に長期借入金が13,743千円増加したことなどにより12,304千円増加して559,887千円となりました。なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務をその他に組み替えております。
(純資産)純資産の部では、資本金が24,176千円、資本剰余金が24,176千円、利益剰余金が41,837千円、為替換算調整勘定が46,126千円、それぞれ増加したことなどにより、当第2四半期連結会計期間末における純資産の部は165,040千円増加して3,119,191千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー支出が75,787千円、投資活動によるキャッシュ・フロー支出が399,758千円、財務活動によるキャッシュ・フロー収入が63,497千円となり、現金及び現金同等物に係る換算差額20,248千円を調整して、当第2四半期連結会計期間末は992,763千円(前連結会計年度末比391,799千円減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果支出した資金は75,787千円でありました。収入の主な要因は税金等調整前四半期純利益94,143千円、仕入債務の増加額202,838千円、その他の負債の増加額99,709千円、のれん償却額43,480千円、減価償却費33,124千円などであり、支出の主な要因は、契約資産の増加額479,537千円、その他の資産の増加額57,544千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により支出した資金は399,758千円であり、その主な要因は連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出268,582千円、事業譲受による支出69,757千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により得られた資金は63,497千円であり、その主な要因は長期借入れによる収入100,000千円、株式の発行による収入48,353千円、長期借入金の返済による支出62,667千円、社債の償還による支出30,000千円などであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は78,949千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C5035JP #HOUSEI #情報通信業セクター