【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍での経済活動に関する制約が徐々に解消され、個人消費の回復、海外渡航制限の緩和などが進んだ結果、2023年3月調査の日銀短観でも、大企業非製造業では4四半期連続で景況感が改善するなど、回復傾向が鮮明になっております。当社グループが属する情報サービス業においても、企業の競争力向上のためにはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を含むIT投資は不可欠であり、企業のIT投資意欲は引き続き堅調に推移しているものとみております。このような経営環境のもと、当社グループは顔認証付きガレージゴルフの発売開始、機器の寿命予測に関する特許取得など、将来に向けた投資を積極的に行ってまいりました。これらの結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の連結売上高は、1,112,555千円と前年同四半期と比べ87,881千円(8.6%増)の増収となりました。増収に伴い売上原価は前年同四半期と比べ38,773千円(5.1%増)増加しましたが、売上総利益については、前年同四半期より49,108千円(18.5%増)の増加となりました。販売費及び一般管理費は前年同四半期と比べ27,337千円(12.6%増)増加しましたが、連結営業利益は70,171千円と、前年同四半期と比べ21,770千円(45.0%増)の増益となりました。経常利益については為替差益が減少したことなどにより、77,676千円と前年同四半期と比べ12,786千円(19.7%増)の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年と比較すると、税率の低い中国子会社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が減少し、税率の高い当社で計上する税金等調整前四半期純利益の割合が増加したことなどにより、49,345千円と前年同四半期と比べ8,114千円(14.1%減)の減益となりました。
セグメント別内訳は次の通りです。
① 情報システム事業情報システム事業は当社、方株(武漢)科技有限公司で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ67,171千円増の1,076,542千円(6.7%増)、営業利益は前年同四半期と比べ21,170千円増の82,945千円(34.3%増)となりました。売上高の内訳は、メディア事業569,028千円(前年同期比8.6%増)、プロフェッショナルサービス事業487,856千円(前年同期比4.4%増)、プロダクト推進事業13,689千円(前年同期比15.4%減)、その他5,968千円(前年同期比164.0%増)であります。なお、前年同期は進捗度に応じて収益を認識する未完成プロジェクト売上高の増減をその他に含めて計上しておりましたが、当期より案件ごとにメディア事業とプロフェッショナルサービス事業に配分して計上する方法に変更いたしました。上記の前年同期比は、前年同期の実績を当期と同様の計上方法に変更したものと比較しております。
② 越境EC事業越境EC事業は24ABC株式会社で展開しております。売上高は前年同四半期と比べ20,709千円増の36,012千円(135.3%増)となりましたが、売上原価、販売費及び一般管理費の増加により、営業損失は12,774千円(前年同四半期は13,373千円の損失)となりました。
(2) 財政状態に関する説明
(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産は、4,302,002千円と前連結会計年度末から74,600千円増加しました。流動資産は、主に契約資産が223,646千円、現金及び預金が69,767千円、その他が51,034千円それぞれ増加した一方で、受取手形及び売掛金が287,849千円減少したことなどにより22,026千円増加して2,882,385千円となりました。なお、当第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していた前渡金、前払費用、短期貸付金をその他に組み替えております。固定資産は、主にのれんが51,822千円増加したことなどにより53,026千円増加して1,419,617千円となりました。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して、31,239千円増加し、1,304,491千円となりました。流動負債は、主に1年内返済予定の長期借入金が33,600千円、その他が54,456千円、それぞれ増加した一方で、支払手形及び買掛金が32,875千円、1年内償還予定の社債が30,000千円、それぞれ減少したことなどにより3,788千円減少して721,880千円となりました。なお、当第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務、未払金、未払費用、前受収益をその他に組み替えております。固定負債は、主に長期借入金が37,183千円増加したことなどにより35,027千円増加して582,611千円となりました。なお、当第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度においては独立掲記していたリース債務をその他に組み替えております。
(純資産)純資産の部では、利益剰余金が28,267千円、為替換算調整勘定が13,067千円、それぞれ増加したことなどにより、当第1四半期連結会計期間末における純資産の部は43,360千円増加して2,997,511千円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は42,034千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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