【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。なお、当社は前第3四半期連結累計期間については、四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大に加え、ロシアのウクライナ侵攻による物価の上昇、円相場の下落等により厳しい状況が続いており、先行きも不透明感が拭えない状況にあります。ただ、第3四半期においては新型コロナウイルスによる行動制限や入国時の隔離が緩和され、インバウンド旅行客が復活しつつあるなど、明るい兆しも見えてきております。当社グループが属する情報サービス業においても、新型コロナウイルス感染症拡大によって企業が一時的にIT投資を控える動きもみられましたが、企業の競争力向上のためにはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を含むIT投資は不可欠であり、少しずつ回復に向かう動きが見られております。このような経営環境のもと、当社はシステム開発力の強化を目的として、当第3四半期連結累計期間の期初に、方株泰克(武漢)信息技術有限公司の従業員全員を方正株式(武漢)科技開発有限公司に転籍し、開発体制を一体化し、2022年6月9日をもって、方株泰克(武漢)信息技術有限公司は方正株式(武漢)科技開発有限公司に吸収合併されました。また、方正株式(武漢)科技開発有限公司は2022年9月28日をもって方株(武漢)科技有限公司に商号変更いたしました。さらに、24ABC㈱では9月に越境EC貨物発送向けSaaSを開始いたしました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,986,482千円、営業利益99,831千円、経常利益123,586千円、親会社株主に帰属する四半期純利益96,660千円となりました。
セグメント別内訳は次の通りです。
セグメントの状況当社グループは、情報システム事業のみを報告セグメントとしておりましたが、その他として開示しておりました越境EC事業の量的重要性が増したことから、第1四半期連結会計期間より情報システム事業と越境EC事業を報告セグメントとして開示しております。
① 情報システム事業情報システム事業は当社、方株(武漢)科技有限公司で展開しております。売上高は2,891,234千円となりました。なお内訳はメディア事業1,390,755千円、プロフェッショナルサービス事業1,335,592千円、プロダクト推進事業33,350千円、その他(進捗度に応じて収益を認識する未完成プロジェクト売上高の増減等)131,535千円でありました。セグメント利益は139,074千円となりました。
② 越境EC事業越境EC事業は24ABC株式会社で展開しております。売上高は95,248千円、セグメント損失は39,243千円となりました。
(2) 財政状態に関する説明
(資産)当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して、333,209千円増加し、4,256,303千円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比較して、267,028千円増加し、2,739,890千円となりました。これは主に、新株発行により現金及び預金が550,215千円、仕掛品が149,645千円、進捗度に応じて収益を認識する未完成プロジェクト売上高の増加により契約資産が120,555千円、保守サービスの前払いの増加により前払費用が20,958千円それぞれ増加した一方で、売上代金の回収に伴い受取手形及び売掛金が567,447千円減少したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比較して、67,746千円増加し、1,515,507千円となりました。これは主に、償却によりのれんが16,937千円、前払費用への振替(1年以内に受ける予定の保守サービス)により長期前払費用が14,278千円それぞれ減少した一方で、コンピューターの入替及び人民元高の影響などにより有形固定資産が84,207千円増加したことによるものであります。(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して、292,604千円減少し、1,276,126千円となりました。流動負債は、前連結会計年度末と比較して、189,381千円減少し、714,835千円となりました。これは主に、保守サービスの前受けの増加により前受収益が50,067千円、未払法人税等が24,356千円それぞれ増加した一方で、返済期日の到来に伴う返済により短期借入金が100,000千円、2021年度の消費税確定申告及び2022年度の消費税中間納付の影響で流動負債「その他」に含まれる未払消費税等が90,156千円、目的外取崩し(連結子会社である方株泰克(武漢)信息技術有限公司の持分取得時に、将来の見込損失として計上した引当金であり、将来の見込損失が見込めなくなったため、当初の引当理由の解消による取崩し)により事業構造改善引当金が19,041千円、社会保険の支払により未払費用が18,865千円、損害補償の支払により損害補償損失引当金が15,501千円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比較して、103,223千円減少し、561,291千円となりました。これは主に、期限到来に伴う償還により社債(1年内償還の社債を含む)が80,000千円、返済期日の到来に伴う返済により長期借入金が79,317千円それぞれ減少したことによるものであります。(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、625,814千円増加し、2,980,176千円となりました。これは主に、新株発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ206,469千円増加し、さらに親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が96,660千円、人民元高の影響により為替換算調整勘定が116,214千円、それぞれ増加したことによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は90,334千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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