【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
①受注高
橋梁事業につきましては、高速道路関係の大型案件を受注しました第1四半期に引き続き、当第2四半期(2022年7月1日~2022年9月30日)においても東北地方整備局・西大橋、関東地方整備局・上郷高架橋上部その3、中部地方整備局・大安2高架橋4、東日本高速道路・新利根川橋東、新利根川橋西、柳橋高架橋、中日本高速道路・政田第二高架橋他1橋、西日本高速道路・永井谷ジャンクション高架橋他3橋、広島県・広島はつかいち大橋などの大型工事を受注することができ、当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)における橋梁事業の受注高は過去最高の509億円(前年同期比9.3%増)となり、年度計画(790億円)に対し約64%の達成となりました。
エンジニアリング関連事業につきましては、土木関連事業の受注は伸び悩んだものの、当第2四半期連結累計期間のシステム建築事業の受注は過去最高の水準となり、事業全体の受注高は過去2番目の313億9千万円(同27.9%増)となりました。
先端技術事業につきましては、精密機器製造事業の受注はやや伸び悩み、受注高は18億3千万円(同17.5%減)に止まりました。
以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における受注高は841億3千万円(同14.7%増)となり、過去最高を更新しました。
②経営成績
当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は759億8千万円(前年同期比22.9%増)となり、過去最高を更新しました。一方、営業利益は39億1千万円(同36.4%減)、経常利益は42億円(同32.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34億2千万円(同30.4%減)となり、前年同期を下回りました。以下事業別に記載いたします。
(橋梁事業)
橋梁事業の売上高は376億8千万円(前年同期比9.1%増)となりました。豊富な手持ち工事が順調に推移する一方、設計変更の獲得が多かった前年同期の反動減や新設橋梁を中心に大型工事の受注が相次いだことに伴う工事損失引当金の計上などにより、営業利益は21億5千万円(同51.2%減)となりました。
(エンジニアリング関連事業)
エンジニアリング関連事業につきましては、売上高は過去最高の358億4千万円(前年同期比45.9%増)、営業利益は20億7千万円(同6.4%増)となりました。システム建築事業につきましては、売上高は過去最高を更新しましたが、鋼材価格等の高騰により一定の増益幅に止まりました。
(先端技術事業)
先端技術事業につきましては、受注の減少により売上高は21億3千万円(前年同期比10.9%減)、営業利益は3億2千万円(同23.3%減)と何れも前年同期を下回りました。
(不動産事業)
不動産事業につきましては、売上高は3億1千万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は1億7千万円(同156.0%増)となりました。
b.財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ23億4千万円増加し、1,748億9千万円となりました。流動資産は、「受取手形・完成工事未収入金等」が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ41億1千万円増加しました。固定資産は、投資有価証券の売却等により「投資その他の資産」が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ17億7千万円減少しました。
負債は、前連結会計年度末に比べ15億7千万円増加し、633億3千万円となりました。その主な要因は、「1年内返済予定の長期借入金」が減少し、「長期借入金」が増加したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ7億6千万円増加し、1,115億6千万円となりました。その主な要因は、「親会社株主に帰属する四半期純利益」の計上、配当金の支払等によるものです。この結果、自己資本比率は62.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同四半期連結会計期間末に比べて58億9千万円減少し、197億6千万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は37億6千万円(前年同四半期連結累計期間は156億3千万円の獲得)となりました。これは、主に「受取手形・完成工事未収入金等」の売上債権が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は7億8千万円(前年同四半期連結累計期間は12億6千万円の使用)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は7億8千万円(前年同四半期連結累計期間は83億2千万円の使用)となりました。これは、主に長期借入れによる収入があったことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は2億3千万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。