【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い、本格的な外出機会の増加、外食需要の回復はあったものの、食料品をはじめとした相次ぐ値上げによる消費マインドの低迷、ウクライナ情勢の長期化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当業界におきましては、原材料価格の高止まり等に起因する物価上昇の影響から、消費者の節約志向・生活防衛意識は依然として高く、引き続き厳しい経営環境となりました。
こうしたなか、当社グループは、パネトーネ種の特長を活かした新製品の開発、品質の改良、新たな販路の開拓等に努めております。
売上高につきましては、自動販売機オペレーター、量販店、生活協同組合において堅調に推移し、前年同期を上回る結果となりました。
利益面につきましては、売上高は増加したものの原材料費高騰等の影響が大きく、前年同期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は35億8千3百万円(前年同期比2.9%増)、営業損失7千4百万円(前年同期は営業利益2千9百万円)、経常損失6千9百万円(前年同期は経常利益3千2百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失6千1百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1千3百万円)となりました。
(2)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億7千8百万円増加し、52億4千9百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加(3億4千1百万円)、受取手形及び売掛金の増加(7千8百万円)、原材料及び貯蔵品の増加(5千5百万円)などによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ5億5千2百万円増加し、33億4千6百万円となりました。これは主に買掛金の増加(2億9千6百万円)、短期借入金の増加(2億9千万円)、未払金の増加(9千7百万円)、長期借入金の減少(1億1百万円)などによるものであります。
なお、純資産は、前連結会計年度末に比べ7千4百万円減少し、19億3百万円となり、自己資本比率は36.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億4千1百万円増加(前連結会計年度末比137.9%増)し、当第2四半期連結会計期間末には5億8千9百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は4億1百万円(前年同期比66.5%増)となりました。
これは主に税金等調整前四半期純損失(6千9百万円)、減価償却費(1億6千5百万円)、仕入債務の増加額(2億9千6百万円)などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1億9千5百万円(前年同期比151.7%増)となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出(2億7百万円)などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1億3千6百万円(前年同期は1億4千9百万円の使用)となりました。
これは主に短期借入金の純増加額(3億円)、長期借入金の返済による支出(1億1千1百万円)、配当金の支払額(2千4百万円)、リース債務の返済による支出(2千7百万円)などによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2千3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。