【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大やウクライナ情勢の長期化、円安進行の継続等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当業界におきましては、原材料費、エネルギー価格や物流コストの高止まり等に起因する物価の上昇により、消費者の節約志向・生活防衛意識は依然として高く、引き続き厳しい経営環境となりました。
こうしたなか、当社グループは、パネトーネ種の特長を活かした新製品の開発、品質の改良、新たな販路の開拓等に努めました。新製品としましては、「神戸珈琲職人」のコーヒー入りカフェオレ風味クリームを生地で包み焼き上げた「カフェオレ小町」を発売したほか、PB製品5品を発売しました。
売上高につきましては、コンビニエンスストアにおける取扱い製品の減少等の影響はあったものの、量販店、自動販売機オペレーター、通信販売等において堅調に推移し、前年同期を上回る結果となりました。
利益面につきましては、売上高は増加したものの、小麦粉等原材料費やエネルギーコスト高騰等の影響が大きく、前年同期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は34億8千1百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益2千9百万円(前年同期比38.4%減)、経常利益3千2百万円(前年同期比36.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1千3百万円(前年同期比53.3%減)となりました。
(2)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1千5百万円減少し、47億円となりました。これは主に現金及び預金の増加(1千3百万円)、受取手形及び売掛金の減少(3千2百万円)、商品及び製品の増加(1千7百万円)、建物及び構築物の増加(2千4百万円)、機械装置及び運搬具の減少(3千3百万円)などによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ8百万円減少し、27億4千4百万円となりました。これは主に未払金の増加(5千1百万円)、未払法人税等の増加(1千7百万円)、長期借入金の減少(9千1百万円)、退職給付に係る負債の増加(2千4百万円)などによるものであります。
なお、純資産は、前連結会計年度末に比べ7百万円減少し、19億5千6百万円となり、自己資本比率は41.6%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1千3百万円増加(前連結会計年度末比6.1%増)し、当第2四半期連結会計期間末には2億4千2百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2億4千1百万円(前年同期比21.8%増)となりました。
これは主に税金等調整前四半期純利益(3千2百万円)、減価償却費(1億6千6百万円)、退職給付に係る負債の増加額(2千4百万円)、売上債権の減少額(3千2百万円)、棚卸資産の増加額(2千7百万円)などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は7千7百万円(前年同期比54.8%減)となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出(7千4百万円)などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億4千9百万円(前年同期比52.0%増)となりました。
これは長期借入金の返済による支出(9千1百万円)、配当金の支払額(2千4百万円)、リース債務の返済による支出(3千3百万円)によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2千5百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。