【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況 経営成績は、次のとおりであります。当第2四半期連結累計期間における世界経済は、引き続き景気は持ち直しの基調が見受けられるものの、原材料価格やエネルギー費等の高止まり、それらによる世界的なインフレの進行、労務費の上昇、各国の金融政策の動向、中国経済の不透明感、国際紛争の拡大などの景気への影響が引き続き懸念されます。 当社グループの関連する自動車産業の生産台数は、半導体供給の改善等により回復基調となったものの、中国では中国系自動車メーカーによるEV車の急激な販売伸長により日系メーカーの販売台数の減少が顕著となっております。このような状況下において当社グループの売上高は、生産台数の回復や円安に伴う換算の影響などにより、前年同期比17.1%増の84,259百万円となりました。営業利益は、生産台数の変動に合わせた操業体制を継続したものの、エネルギー費の高止まりや労務費の上昇等により、前年同期比13.3%減の470百万円となりました。経常利益は前年同期比3.2%減の754百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税及び法人税等調整額の計上により前年同期比81.4%減の58百万円となりました。 なお、連結決算における海外子会社損益の円換算には、各子会社決算期の平均レートを使用しており、当第2四半期連結累計期間の米ドルレート(1~6月)は、134.98円/ドル(前第2四半期連結累計期間は123.20円/ドル)であります。
セグメントの状況は、以下のとおりであります。
①日本
売上高は、生産台数の増加などにより、前年同期比36.3%増の29,632百万円となりました。営業利益は、生産台数の増加及び金型・設備損益の良化などにより、前年同期比170.1%増の2,641百万円となりました。
②米州 売上高は、生産台数の増加や円安に伴う換算の影響などにより前年同期比33.8%増の36,162百万円となりました。営業損益は、労務費の上昇、メキシコにおける新車立上げ準備費用の増加などにより前年同期比149百万円減の578百万円の損失となりました。
③アジア 売上高は、円安に伴う換算の影響などがあったものの、中国の生産台数減少などにより、前年同期比12.0%減の23,353百万円となりました。営業損益は、生産台数の減少などにより前年同期比613百万円減の750百万円の損失となりました。
財政状態は、次のとおりであります。(資産の部) 流動資産は、前連結会計年度末と比べ3,768百万円増加の76,351百万円となりました。これは、「受取手形及び売掛金」が889百万円、「部分品」が794百万円、「その他」が1,673百万円増加したことなどによります。 固定資産は、前連結会計年度末と比べ6,818百万円増加の75,746百万円となりました。これは、「建物及び構築物(純額)」が744百万円、「建設仮勘定」が3,704百万円、「投資その他の資産」が2,028百万円増加したことなどによります。
この結果、総資産は前連結会計年度末と比べ10,587百万円増加の152,098百万円となりました。(負債の部) 流動負債は、前連結会計年度末と比べ4,305百万円増加の48,699百万円となりました。これは、「1年内返済予定の長期借入金」が2,066百万円減少したものの、「支払手形及び買掛金」が1,249百万円、「短期借入金」が903百万円、「その他」が4,063百万円増加したことなどによります。 固定負債は、前連結会計年度末と比べ366百万円減少の19,311百万円となりました。これは、「長期借入金」が580百万円、「退職給付に係る負債」が96百万円減少したものの、「その他」が309百万円増加したことによります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比べ3,939百万円増加の68,010百万円となりました。(純資産の部)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ6,647百万円増加の84,087百万円となりました。これは、「利益剰余金」が375百万円減少したものの、「為替換算調整勘定」が5,605百万円、「その他有価証券評価差額金」が1,116百万円増加したことなどによります。
キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前第2四半期連結累計期間末に比べ 7,495百万円減少し、21,636百万円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間の営業活動により増加した資金は5,504百万円であり、前第2四半期連結累計期間に比べ381百万円(7.5%)の収入増加となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローの前年同期比における主な増減は次のとおりであります。
「棚卸資産の増減額」に伴う収入増加
1,256百万円
「未収入金の増減額」に伴う収入増加 1,152百万円 「その他の資産の増減額」に伴う収入減少 1,423百万円
「仕入債務の増減額」に伴う支出増加
1,073百万円(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間の投資活動により減少した資金は3,629百万円であり、前第2四半期連結累計期間に比べ2,814百万円(345.5%)の支出増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローの前年同期比における主な増減は次のとおりであります。 「有形固定資産の取得による支出」の増加
2,881百万円
「定期預金の預入による支出」の増加 1,185百万円
「定期預金の払戻による収入」の増加 1,382百万円
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間の財務活動により減少した資金は4,167百万円であり、前第2四半期連結累計期間に比べ1,066百万円(20.4%)の支出減少となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローの前年同期比における主な増減は次のとおりであります。
「短期借入れによる収入」の増加
450百万円 「長期借入金の返済による支出」の減少 787百万円 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 運転資金需要の主なものは、素材や部分品などの原材料の他製造労務費・経費、販売費及び一般管理費などの営業費用であります。投資資金需要の主なものは、製造のための基本設備、汎用及び専用設備などの設備投資であります。国ごとに異なる事業運営を、必要な資金の流動性と源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は、グループ内余資の有効活用を前提とした自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としております。設備投資や長期運転資金の調達につきましては、調達環境、資本コスト、負債・資本バランスを考慮した長期性資金の調達を基本としております。現時点での長期性資金は、金融機関からの長期借入により調達しております。なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は30,753百万円となっております。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,041百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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