【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、原油・資材価格などの相次ぐ値上げに加え、急激な円安などの影響により、依然として厳しい状況で推移いたしました。食品業界におきましては、原材料価格の大幅な上昇に加え、物流費やエネルギーコストの上昇も顕著になり、業界を取り巻く環境が大きく変化しています。製品価格の改定に踏み切る食品メーカーも多く、消費者の節約志向は一段と強まりました。このような状況のもと、当社は、次のステップに向けた施策の立案と実行を念頭に、2025年3月期までの3か年の中期経営計画に基づく取り組みをあらたに開始いたしました。当社が発展し、次世代を切り開いていくために「『ダイショーらしさ』を追求し、企業価値の向上へ」をテーマとして、「“強み”に磨きをかけ、市場・顧客を開拓する」「強い体力づくりへの投資で飛躍の基礎を固める」「社会・社員から信頼される企業体制を構築する」という3つの戦略の柱を設定し、当社発展のための施策に注力してまいります。製品群別の概況は、以下のとおりであります。液体調味料群の小売用製品においては、韓国系メニュー調味料を対象とした店頭イベント「韓国フェア」や焼肉のたれ全品を対象としたクローズドキャンペーン「パワーチャージキャンペーン」を実施し『ヤンニョムチキンの素』『秘伝 焼肉のたれ』などの精肉向けの製品が好調に推移するなか、春夏シーズンにあらたに投入した「名店監修」シリーズの『名店監修 一風堂赤丸とんこつまぜそばの素』『名店監修 麺屋武蔵だし醤油まぜそばの素』が売上を牽引いたしました。鍋スープでは、「名店監修」シリーズ『名店監修鍋スープ すみれ札幌濃厚みそ味』をはじめ、『いとしの鶏鍋スープ 鶏野菜ポタージュ仕立て』や「野菜をいっぱい食べるしゃぶ鍋」シリーズ2品などの新製品が伸長いたしました。業務用製品では、『にんにく黒胡椒焼ソース』などの精肉向けのオイルソースが好調に推移いたしました。この結果、売上高は77億59百万円(前年同期比103.5%)となりました。粉体調味料群においては、野菜おつまみメニュー調味料のキャンペーンを展開するなど販売促進に努めましたが、『味・塩こしょう』シリーズなどの小売用製品の販売環境は依然厳しい状況が続きました。この結果、売上高は19億66百万円(前年同期比92.8%)となりました。その他調味料群においては、「スープはるさめ」シリーズが堅調に推移するなか、新製品を投入しラインアップを一層充実させた「オートミールde」シリーズが売上を牽引いたしました。この結果、売上高は12億37百万円(前年同期比103.5%)となりました。以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高は、109億63百万円(前年同期比101.4%)となりました。利益につきましては、増収を達成したものの、原材料価格や燃料価格の上昇の影響が大きく営業利益は2億81百万円(前年同期比49.7%)、経常利益は2億87百万円(前年同期比50.4%)、四半期純利益は1億80百万円(前年同期比47.4%)となりました。当第2四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ1億46百万円減少し、155億17百万円となりました。固定資産が総資産の52.9%を占め、流動資産は総資産の47.1%を占めております。資産の変動は、主に「受取手形及び売掛金」が9億36百万円、「商品及び製品」が3億12百万円増加し、「現金及び預金」が12億80百万円減少したことによるものです。
負債は、前事業年度末に比べ2億42百万円減少し、64億72百万円となりました。流動負債が負債合計の70.7%を占め、固定負債は負債合計の29.3%を占めております。負債の変動は、主に「買掛金」が3億70百万円増加し、「未払金」が5億51百万円減少したことによるものです。純資産は、前事業年度末に比べ96百万円増加し、90億45百万円となりました。純資産の変動は、主に剰余金の配当86百万円の支出と四半期純利益1億80百万円の計上により「利益剰余金」が93百万円増加したことによるものです。自己資本比率は58.3%となり、前事業年度末に比べ1.2ポイント上昇しました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、15億50百万円となり、前事業年度末に比べ12億80百万円減少いたしました。営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期純利益2億85百万円、仕入債務の増加額3億70百万円、減価償却費3億46百万円等による資金の増加と、売上債権の増加額9億36百万円、棚卸資産の増加額3億67百万円、未払金の減少額1億81百万円、法人税等の支払額1億55百万円等による資金の減少により、前年同期比3億83百万円収入減の5億95百万円の純支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出4億38百万円等による資金の減少により、前年同期比で97百万円支出増の4億43百万円の純支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、リース債務の返済1億14百万円、配当金の支払86百万円、長期借入金の返済42百万円の支出により、前年同期比で38百万円支出減の2億43百万円の純支出となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期累計期間における当社の研究開発活動の金額は1億35百万円であります。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、当第2四半期累計期間において、重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社の主な資金需要は、製品製造のための原材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社の生産設備の更新、改修等に係る投資であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくこととしております。