【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する一方、行動制限が緩和され経済活動が回復傾向となりました。しかしながら地政学リスクによる原材料価格の高騰や国内では急速な円安の進行等、依然として先行きは不透明な状況となりました。
当社グループの主力事業である建設業界におきましては、新設PC橋梁の発注は減少傾向にある一方、既存社会インフラの老朽化に向けた市場が拡大しており、市場環境の変化が生じております。
なお、当社グループにおきましては、主要事業である建設事業において新型コロナウイルス感染症が、将来の工事の進捗や完成工事高の計算要素である工事原価総額に影響を及ぼす可能性があります。ただし、現時点において顕在化した工事はありません。また、その他の事業分野でも深刻な影響は生じておりません。
このような情勢の下、当第2四半期連結累計期間の売上高は16,516百万円(前年同期比5.9%減)、営業利益は353百万円(前年同期比67.3%減)、経常利益は364百万円(前年同期比66.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は212百万円(前年同期比70.4%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、金額にはセグメント間取引を含めております。
(建設事業)
建設事業におきましては、中国自動車道の床版取替工事の大型受注等により、当第2四半期連結累計期間の受注高は16,403百万円(前年同期比50.7%増)となり、手持工事高は49,050百万円(前年同期比4.4%増)となりました。
また、当第2四半期連結累計期間の期首手持工事高減少による影響及び前年同期のような大幅な設計変更獲得による多額な利益計上を行った工事が無かった事等により売上高は14,122百万円(前年同期比8.9%減)となり、採算性の良い工事の減少によりセグメント利益は1,055百万円(前年同期比38.9%減)となりました。
(製品販売事業)
製品販売事業におきましては、当第2四半期連結累計期間の受注高は床版製作及びPC桁製作の大型受注により3,639百万円(前年同期79.8%増)、売上高は2,393百万円(前年同期比20.4%増)となりましたが、採算性の良い製品販売物件が減少し、セグメント利益は4百万円(前年同期比93.8%減)となりました。
(情報システム事業)
情報システム事業におきましては、新型コロナウイルス感染症による受注活動への影響が解消され、当第2四半期連結累計期間の受注高は256百万円(前年同期比17.4%増)となりました。
受注済案件が順調に進んだことから当第2四半期連結累計期間の売上高は210百万円(前年同期比26.3%増)となりましたが、受託開発業務の開発原価が膨らみセグメント損失は2百万円(前年同期はセグメント損失22百万円)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業におきましては、当社保有の極東ビルディングにおいて、事務所賃貸並びに一般店舗・住宅の賃貸管理のほか、グループ会社の拠点として、当社が一括して賃借した事務所を各グループ会社に賃貸しており、安定した売上高を計上しております。
当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期と同水準の87百万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益は51百万円(前年同期比0.7%増)となりました。
財政状態につきましては、当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末比4,126百万円増加の38,088百万円となりました。その主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等が2,219百万円、現金預金が1,892百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債合計は支払手形・工事未払金等が988百万円、預り金が502百万円それぞれ減少したものの、借入金が4,000百万円、未成工事受入金が921百万円、電子記録債務が354百万円、賞与引当金が318百万円それぞれ増加したことにより、前連結会計年度末比4,124百万円増加の24,789百万円となりました。なお、有利子負債の残高は前連結会計年度末より4,000百万円増加の13,250百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益212百万円の計上、株主配当金271百万円の支払い、譲渡制限付株式割り当てによる自己株式の減少94百万円等により、前連結会計年度末比2百万円増加の13,298百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、財務活動による資金の獲得、営業活動及び投資活動による資金の使用により、前連結会計年度末に比べ1,649百万円増加し、3,075百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は1,750百万円(前年同期は3,749百万円の獲得)となりました。これは主に、未成工事受入金の増加921百万円、未収入金の減少917百万円、税金等調整前四半期純利益364百万円、賞与引当金の増加318百万円等があったものの、売上債権の増加2,219百万円、仕入債務の減少633百万円、預り金の減少502百万円、棚卸資産の増加441百万円、未成工事支出金の増加435百万円等があったことにより資金が減少したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は329百万円(前年同期は595百万円の使用)となりました。これは、定期預金の預入243百万円、有形固定資産の取得による支出90百万円等の支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は3,729百万円(前年同期は2,069百万円の使用)となりました。これは主に、借入金の増加4,000百万円、配当金の支払い270百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の蔓延が、将来の工事の進捗や建設事業に係る工事収益の計算要素である工事原価総額に影響を及ぼすおそれがありますが、当社グループでは重要な影響は生じておりません。このため、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの受注予想、業績予想に関しましては、現状において合理的に見積ることのできる要因は可能な限り反映させておりますが、今後の事業環境如何によっては業績修正を余儀なくされる可能性があります。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、建設資材の購入費のほか、外注費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、資金調達構造の安定性維持・向上に取り組むことにより、安定した財務基盤の維持に努めております。当第2四半期連結会計期間末の流動比率(未成工事支出金及び未成工事受入金を除く。)は161.3%(前連結会計年度172.8%)となりました。
なお、当第2四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は、前連結会計年度末より4,000百万円増加の13,250百万円となりました。
(9)主要な設備
前連結会計年度末に計画中であった重要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更はありません。
