【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は151,893百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,289百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が5,599百万円、未収入金が2,489百万円それぞれ減少した一方で、商品及び製品が13,723百万円、受取手形及び売掛金が4,461百万円、電子記録債権が3,428百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は10,714百万円となり、前連結会計年度末に比べ139百万円増加いたしました。
この結果、総資産は162,608百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,428百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は107,014百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,268百万円増加いたしました。これは主に未払金が7,590百万円減少した一方で、短期借入金が16,871百万円、支払手形及び買掛金が2,596百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は5,810百万円となり、前連結会計年度末に比べ47百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は112,825百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,220百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は49,782百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,207百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が1,279百万円、非支配株主持分が1,076百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は27.0%(前連結会計年度末は28.8%)となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、感染対策と経済活動の両立が進む中、個人消費や設備投資、生産活動で持ち直しの動きが見られました。一方、ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギーや原材料価格の高騰、欧米諸国の政策金利引き上げの影響による世界経済の下振れ懸念に加え、急速な為替変動などにより、先行きの不透明感が強まりました。
当社グループが属するエレクトロニクス業界におきましては、巣ごもり需要の一巡によるPC市場の減速や中国のロックダウンによるサプライチェーンの混乱があったものの、旺盛な設備投資を背景に産業機器市場は堅調に推移し、供給不足が続いている半導体も正常化への動きが見られました。
こうした状況の下、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、民生機器向けや産業機器向けの半導体および医用機器の需要が伸長した結果、前年同期比25.4%増の101,022百万円となりました。利益面では、売上の増加に加え、円安進行によりデバイス事業の円換算ベースでの売上総利益が押し上げられたため、営業利益は前年同期比104.6%増の5,267百万円となりました。一方で、営業外損益では、急激な円安進行に伴って、外貨建て借入の返済に伴う期中での決済差損や第2四半期末における外貨建て借入の評価による評価損が発生し、3,491百万円の為替差損を計上いたしました。その結果、経常利益は前年同期比46.0%減の1,135百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比62.6%減の469百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(デバイス事業)
デバイス事業は、民生機器向けや産業機器向けの半導体・電子部品が伸長いたしました。またデータセンター向けの半導体の需要も堅調に推移した結果、売上高は前年同期比31.9%増の76,320百万円となりました。またセグメント利益は、売上の増加に加え、為替相場が円安に推移し円ベースでの売上総利益が押し上げられたため、前年同期比181.5%増の4,649百万円となりました。
(システム事業)
システム事業は、医用機器分野で大型の画像診断装置やPCR検査関連商品の需要が伸長いたしました。またレーザ機器分野でLED光源が増加した結果、売上高は前年同期比8.7%増の23,902百万円となりました。一方、セグメント利益は売上総利益率の低下により前年同期比10.2%減の796百万円となりました。
(ソリューション事業)
ソリューション事業は、通信インフラ向け光通信コンポーネントおよび測定器が伸長した結果、売上高は前年同期比7.7%増の799百万円となりましたが、セグメント損益は売上総利益率の低下および販管費の増加により173百万円の損失(前年同期は39百万円のセグメント利益)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、18,949百万円となり、前年同期と比較して4,164百万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は13,529百万円(前年同期は10,510百万円の支出)となりました。これは主に棚卸資産の増加が13,362百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は271百万円(前年同期は22百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入が166百万円あった一方で、定期預金の預入による支出が224百万円、無形固定資産の取得による支出が117百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は6,669百万円(前年同期は7,073百万円の収入)となりました。これは主に配当金の支払額が520百万円あった一方で、短期借入金の純増加額が7,266百万円あったこと等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。