【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を適用しております。
そのため、当第3四半期連結累計期間における経営成績に関する説明は、前第3四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株による感染拡大と収束が繰り返し発生し、依然として先行きは不透明な状況が続いておりますが、行動制限の段階的な緩和や観光支援策「県民割」の実施等により客足は回復傾向となり、繁忙期である春休み期間やゴールデンウィーク、夏休み期間を中心に、遊園地事業やホテル事業において利用者数を大きく伸ばしました。
一方で、収益認識会計基準等の適用により、従来の会計処理の方法に比べて、売上高は1,490,047千円、売上原価は1,485,917千円それぞれ減少し、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益はそれぞれ4,129千円減少しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,168,313千円(前年同期は3,728,961千円)となり、営業利益は606,661千円(前年同期は279,323千円の損失)、経常利益は662,292千円(前年同期は149,501千円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は479,252千円(前年同期は123,323千円の損失)となりました。
報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。
・遊園地セグメント
九州の遊園地は、冬の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うまん延防止等重点措置の全国的な適用等により、利用者数は一時伸び悩みましたが、学校団体の増加や春休み期間、ゴールデンウィーク、夏休み期間等の繁忙期で順調に集客でき、利用者数を大きく伸ばしました。
また、北海道の遊園地は、前年は緊急事態宣言等の発令等による臨時休園があったものの、本年は、ゴールデンウィークや夏休み期間を中心にイベント等による集客も好調で、利用者数を大きく伸ばしました。
この結果、当セグメントの売上高は2,013,005千円(前年同期は2,016,017千円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は1,353,033千円減少しております。
・ゴルフセグメント
3ゴルフ場は、コロナ禍でも安全に楽しめるスポーツとして人気が継続しており、特に若い世代や個人グループでのプレー増加が目立つ中、近年開催を見送っていた大型ゴルフコンペの回復傾向も見られ、利用者数は好調に推移いたしました。
この結果、当セグメントの売上高は752,407千円(前年同期は747,376千円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は46,324千円減少しております。
・ホテルセグメント
九州のホテルは、依然として、宴会部門は婚礼や宴会の延期・規模縮小等により伸び悩んでいるものの、「くまもと再発見の旅」などの旅行支援事業の効果もあり、宿泊部門では春以降において、個人客ならびに修学旅行を中心とする団体客が伸び、利用者数が増加しました。
北海道のホテルは、新型コロナウイルス感染症の影響による大人数での会食等の敬遠もあり、宴会部門の回復が遅れているものの、旅行支援事業「どうみん割」の効果もあり宿泊部門の利用者数は増加しました。
この結果、当セグメントの売上高は1,021,129千円(前年同期は598,478千円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は90,688千円減少しております。
・不動産セグメント
不動産セグメントは、一部テナントの土地賃貸借契約が終了したことに伴い、賃貸収入が減少し、売上高は124,940千円(前年同期は127,803千円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用による売上高への影響はありません。
・土木・建設資材セグメント
土木・建設資材セグメントは、ポゾテック製造の受託業務増加に加え、燃料投入業務を受託しているバイオマス火力発電所の発電施設増加に伴い、燃料投入量が拡大したため、売上高は256,831千円(前年同期は239,286千円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用による売上高への影響はありません。
②財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、19,357,928千円(前連結会計年度末比107,812千円減少)となりました。
流動資産は、1,108,969千円(前連結会計年度末比8,078千円減少)となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が増加したものの、現金及び預金が減少したことによるものであります。
固定資産は、18,248,958千円(前連結会計年度末比99,733千円減少)となりました。これは主に、土地が増加したものの、建物及び構築物、機械装置及び運搬具、繰延税金資産が減少したことによるものであります。
流動負債は、5,636,141千円(前連結会計年度末比161,811千円増加)となりました。これは主に、短期借入金、その他(前受金等)が増加したことによるものであります。
固定負債は、4,265,297千円(前連結会計年度末比670,898千円減少)となりました。これは主に、長期借入金、長期預り金が減少したことによるものであります。
純資産は、9,456,488千円(前連結会計年度末比401,274千円増加)となりました。これは主に、利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
「1 事業等のリスク」に記載しております。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費です。設備資金需要の主なものは、遊園地事業における遊園地施設の維持更新、新設等です。
当社グループの運転資金及び設備資金の調達につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄っております。
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