【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に関する行動制限の段階的な
緩和に伴い、社会経済活動は正常化に向かっております。一方、世界経済はコロナ禍から回復に向かうなか、ロシ
アによるウクライナ侵攻の長期化や、エネルギーや原材料価格の上昇等が、回復基調へ水を差す結果となって、先
行きの不透明感が依然として高い状況が継続しております。また、当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎
研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社
との価格競争は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましては、3カ年計画の初年度として、「生命科学の進歩に資する」と
いう目的の元、ライフサイエンス領域の研究開発に資する多様な自社製品・商品・サービスの提供と、在庫の適正
化及び迅速出荷に取り組んでおります。当第3四半期連結累計期間における売上高は6,877百万円(前年同期比3.5%減)となり、売上総利益は2,464百万円(前年同期比4.9%減)、売上総利益率は35.8%(前年同期実績36.4%)となりました。為替レートは当第3四半期連結累計期間平均138円/ドル(前年同期123円/ドル)で推移しました。
販売費及び一般管理費は、人件費が主として増加し、営業利益は447百万円(前年同期比36.4%減)、経常利益は554百万円(前年同期比19.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は366百万円(前年同期比19.4%減)となりました。
また、売上高を品目別にみますと、研究用試薬5,421百万円(前年同期比2.0%減)、機器1,413百万円(前年同期比6.6%減)、臨床検査薬43百万円(前年同期比48.8%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、有価証券が199百万円増加したこと等により、297百万円増加いたしました。有形固定資産及び無形固定資産につきましては、重要な変動はありませんでした。投資その他の資産につきましては、投資有価証券が189百万円増加したことにより、187百万円増加いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は10,773百万円(前連結会計年度末比460百万円増)となりました。
(負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、4百万円増加し、固定負債につきましては、74百万円増加いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における負債は1,773百万円(前連結会計年度末比78百万円増)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、9,000百万円(前連結会計年度末比382百万円増)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、60百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。