【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に関する行動制限の段階的な緩和に伴い、社会経済活動は正常化に向かっております。一方、世界経済はコロナ禍から回復に向かうなか、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、エネルギーや原材料価格の上昇等が、回復基調へ水を差す結果となって、先行きの不透明感が依然として高い状況が継続しております。また、当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社との価格競争は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましては、3カ年計画の初年度として、「生命科学の進歩に資する」という目的の元、ライフサイエンス領域の研究開発に資する多様な自社製品・商品・サービスの提供と、在庫の適正化及び迅速出荷に取り組んでおります。当第2四半期連結累計期間における売上高は4,827百万円(前年同期比5.6%減)となり、売上総利益は1,765百万円(前年同期比6.1%減)、売上総利益率は36.6%(前年実績36.8%)となりました。為替レートは当第2四半期連結累計期間平均135円/ドル(前年同期119円/ドル)で推移しました。
販売費及び一般管理費は、各種経費が増加し、営業利益は458百万円(前年同期比26.7%減)、経常利益は552百万円(前年同期比11.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は361百万円(前年同期比11.4%減)となりました。
また、売上高を品目別にみますと、研究用試薬3,793百万円(前年同期比4.3%減)、機器1,005百万円(前年同期比7.6%減)、臨床検査薬28百万円(前年同期比50.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が715百万円増加した一方、売上債権(受取手形及び売掛金)が310百万円減少したこと等により、434百万円増加いたしました。有形固定資産及び無形固定資産につきましては、重要な変動はありませんでした。投資その他の資産につきましては、投資有価証券が125百万円増加したこと等により、122百万円増加いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における総資産は10,852百万円(前連結会計年度末比538百万円増)となりました。
(負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、0百万円減少し、固定負債につきましては、69百万円増加いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における負債は1,763百万円(前連結会計年度末比68百万円増)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、9,088百万円(前連結会計年度末比470百万円増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は848百万円(前年同期比76.5%増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益552百万円、売上債権の増減額326百万円、法人税等の支払額△85百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は33百万円(前年同期比87.1%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は119百万円(前年同期比16.0%減)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は当期首の3,036百万円から715百万円増加して3,752百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、41百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。