【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に関する行動制限の段階的な緩和に伴い、社会経済活動は正常化に向かっております。一方、世界経済はコロナ禍から回復に向かうなか、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、エネルギーや原材料価格の上昇等が、回復基調へ水を差す結果となって、先行きの不透明感が依然として高い状況が継続しております。また、当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社との価格競争は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましては、3カ年計画の初年度として、「生命科学の進歩に資する」という目的の元、ライフサイエンス領域の研究開発に資する多様な自社製品・商品・サービスの提供と、在庫の適正化及び迅速出荷に取り組んでおります。当第1四半期連結累計期間における売上高は2,828百万円(前年同期比7.2%減)となり、売上総利益は1,039百万円(前年同期比10.4%減)、売上総利益率は36.7%(前年実績38.1%)となりました。為替レートは当第1四半期連結累計期間平均134円/ドル(前年同期115円/ドル)で推移しました。
営業利益は400百万円(前年同期比30.7%減)、経常利益は416百万円(前年同期比26.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は264百万円(前年同期比27.8%減)となりました。
また、売上高を品目別にみますと、研究用試薬2,223百万円(前年同期比5.6%減)、機器589百万円(前年同期比10.9%減)、臨床検査薬16百万円(前年同期比45.6%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が110百万円減少した一方、売上債権(受取手形及び売掛金)が532百万円増加したこと等により、422百万円増加いたしました。有形固定資産及び無形固定資産につきましては、重要な変動はありませんでした。投資その他の資産につきましては、投資有価証券が35百万円減少したこと等により、36百万円減少いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結会計期間末における総資産は10,695百万円(前連結会計年度末比382百万円増)となりました。
(負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、買掛金が110百万円増加したこと等により、165百万円増加いたしました。固定負債につきましては、6百万円増加いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結会計期間末における負債は1,866百万円(前連結会計年度末比171百万円増)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、8,828百万円(前連結会計年度末比210百万円増)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、19百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。