【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり回復基調で推移するなか、ロシア、ウクライナ問題の長期化に伴う資源価格の高騰、中国における経済減速の懸念、欧米各国の金融引き締め等による景気後退のリスクもあり、先行きが不透明な状況にあります。このような状況のもとで当社グループは、感染症対策を適切に継続しつつ、前期から引き続き生産体制の見直しにより収益体質の強化を図り、生産性の向上等に努めました。こうした事業活動の結果売上高は、主力取引業界である自動車部品関連や建設機械関連の当社におけるシェアは増加したものの、産業工作機械関連を含め全般に受注は低調に推移したため、前年同四半期連結累計期間と比較すると減少しました。また利益面は、エネルギー、原材料費などの高騰が継続し節減等に努めましたが減益となりました。当第1四半期連結累計期間の売上高は1,256百万円(前年同四半期比△8.5%減)、営業損失は△3百万円(前年同四半期は営業利益35百万円)、経常損失は△13百万円(前年同四半期は経常利益39百万円)、個別において受取保険金に係る一時差異が解消されたこと等により親会社株主に帰属する四半期純利益は251百万円(前年同四半期は16百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。① 金属熱処理加工事業金属熱処理加工事業につきましては、主力取引業界である自動車部品関連や建設機械関連の当社におけるシェアは増加したものの、産業工作機械関連を含め全般に受注は低調に推移したため、前年同四半期連結累計期間と比較すると減少しました。また利益面は、エネルギー、原材料費などの高騰が継続し節減等に努めましたが減益となりました。株式会社オーネックステックセンターの売上高は前年同四半期連結累計期間期と比較して減少しました。また利益面では、各製造経費等の節減に努めましたが減益となりました。売上高は1,118百万円(前年同四半期比△7.8%減)、セグメント損失は△16百万円(前年同四半期はセグメント利益15百万円)となりました。
② 運送事業
運送事業につきましては、収益向上のための取引見直し、配車の効率化及びエコドライブによる燃費の削減などに努めましたが、外部顧客への売上高は減少し、セグメント利益も減益しました。売上高は137百万円(前年同四半期比△14.1%減)、セグメント利益は8百万円(前年同四半期比△47.6%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)資産合計は、前連結会計年度末と比較して418百万円増加し、10,354百万円となりました。これは主に投資その他の資産が214百万円減少したものの、現金及び預金が660百万円増加したことなどによるものです。(負債)負債合計は、前連結会計年度末と比較して192百万円増加し、4,474百万円となりました。これは主に短期借入金が130百万円、長期借入金が102百万円増加したことなどによるものです。(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して226百万円増加し、5,879百万円となりました。これは利益剰余金が218百万円増加したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は5百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。