【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスに起因する行動制限が解除され、社会・経済活動の正常化による個人消費の持ち直しの動きが見られたものの、地政学リスクの高まりを背景とした資源価格の高騰や物価上昇等が続いており、依然として先行きの不透明な状況が続いております。また、当社グループが事業の主体を置く住宅市場におきましては、2023年7~9月の新築着工数は、持家が前年同期比8.6%の減少、貸家が前年同期比2.5%の減少、分譲住宅が前年同期比13.5%の減少、全体では前年同期比7.6%の減少と、経営環境は総じて厳しい状況で推移いたしました。当社グループにおきましても、2022年12月24日に発生した佐倉工場のチップ乾燥設備焼損の影響により、生産を再開した2023年2月10日以降、製造工程を見直した臨時生産体制を整備したものの、平常状態に対しては少量でのパーティクルボードの生産となっております。このような状況のなか、当社グループの強みでもある木質廃棄物の回収から製品の製造・販売の木材のマテリアルリサイクルを活かすべく、部署間・グループ間の連携の強化、製造工程管理の見直し、人材育成等に注力し、売上の増加及び経費の削減に努め、赤字幅の縮小を目指してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は3,303,048千円(前年同期比28.7%減)、営業損失は548,759千円(前年同期は、142,694千円の利益)、経常損失は507,845千円(前年同期は、187,038千円の利益)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は、551,522千円(前年同期は、57,797千円の利益)となりました。
② 財政状態の分析(資産の部)当第2四半期連結会計期間における資産の残高は12,545,291千円となり、前連結会計年度末に比べ228,070千円減少いたしました。商品及び製品が356,646千円増加したものの、有形固定資産が主として減価償却費により475,583千円減少し、受取手形及び売掛金が119,589千円増加、現金及び預金が327,967千円減少したことが主たる要因であります。
(負債の部)当第2四半期連結会計期間における負債の残高は10,081,786千円となり、前連結会計年度末に比べ314,286千円増加いたしました。未払法人税等が16,007千円減少したものの、支払手形及び買掛金が229,036千円増加し、賞与引当金が27,117千円増加、受入敷金保証金が6,498千円増加したことが主たる要因であります。
(純資産の部)当第2四半期連結会計期間における純資産の残高は2,463,504千円となり、前連結会計年度末に比べ542,356千円減少いたしました。親会社株主に帰属する四半期純損失551,522千円の計上が主たる要因であります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ327,967千円減少し、2,187,069千円(前年同期比155,016千円増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の減少は161,000千円(前年同期は389,745千円の資金の増加)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純損失510,775千円に、減価償却費614,849千円(資金の増加)、棚卸資産の増加505,227千円(資金の減少)、売上債権の増加119,589千円(資金の減少)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は161,066千円(前年同期は131,114千円の資金の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出163,830千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は5,900千円(前年同期は15,918千円の資金の減少)となりました。これは主として、非支配株主への配当金の支払額4,900千円によるものであります。
(3) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消又は改善するための対応策当社グループは、前連結会計年度において6期連続して営業損失及び経常損失、3期連続して親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。当第2四半期連結累計期間において営業損失548,759千円、経常損失507,845千円及び親会社株主に帰属する四半期純損失551,522千円を計上しております。また、当第2四半期連結会計期間末における有利子負債は7,462,798千円(短期借入金257,039千円、1年内返済予定の長期借入金4,705,888千円及び長期借入金2,499,870千円)と、手元流動性(現金及び預金2,187,069千円)に比して高水準な状況にあり、取引金融機関には継続して経営改善を前提とした支援を要請している状況にあります。これらの状況により、当社グループは、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。当社グループは当該状況を解消すべく、以下のとおり対応を進めてまいります。1)循環型社会の構築推進2)安全に関する取り組み3)従業員の意欲、能力の向上と働き方改革4)生産性の向上と収益構造の改善5)研究開発及び従事する人材の確保と育成
これらの当社独自の対応策を実施することに加えて、各取引先との緊密な連携関係を深め、必要に応じた協力体制を築くことによりキャッシュ・フローの改善と財務体質の強化を図り当該状況の解消、改善に努めます。また、一部借入金につきましては財務制限条項がございますが、すべての関係金融機関と財務状態及び資金計画等の協議を行った結果、期限の利益喪失の権利行使をしない旨の同意を得ており、引き続き当該金融機関と緊密な関係を維持し、継続的な支援をいただけるよう定期的に協議を行ってまいります。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,554千円であります。
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