【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における国際情勢は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が解除され、社会経済活動の正常化が進む一方、原材料やエネルギー価格の高騰、賃金上昇などによるインフレ、欧米各国の利上げによる金融引き締め政策が景気の下押しリスクとなる等、引き続き先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは、歩留向上による材料コスト増加の圧縮、生産性改善による労務コストの低減などによって収益向上を図ってまいりました。一方で、約10億円を投じ、2025年4月竣工予定の工場棟建替え計画につき、工期を約6ヶ月短縮することとし、鋭意推進中であります。これに伴いまして、解体・移設費用等が発生いたしております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は898百万円(前年同期比3.7%減)、営業利益は54百万円(前年同期比50.4%減)、経常利益は55百万円(前年同期比51.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6百万円(前年同期比91.3%減)となりました。
各セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
総合接着・樹脂加工
ベルト関連製品は、主に自動車・鉄鋼業界を中心に受注が底堅く推移しました。研磨関連製品は、ディスプレイ業界向けの研磨部材が減少しました。以上の結果、売上高は687百万円(前年同期比12.0%減)となりました。
特殊設計機械
特殊設計機械事業においては、資材高騰による設備投資の鈍化が見られるものの、食品向け機械の販売が堅調に推移しました。以上の結果、売上高は211百万円(前年同期比38.9%増)となりました。
財政状態の状況
(資産)
資産につきましては、前連結会計年度末に比べて29百万円増加し、6,682百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が87百万円増加したことによるものであります。
(負債)
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて23百万円増加し、1,133百万円となりました。これは主に、賞与引当金が36百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて5百万円増加し、5,548百万円となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。