【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から持ち直しの動きを見せたものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、それに伴う原材料価格やエネルギーコストの上昇等の影響により、依然として景気の先行きが不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもとで、当社グループは「接着・樹脂加工を基盤とし、拠点相互のネットワークを最大限活かした成長事業、新規事業とグローバル展開」を基本方針として、「ソリューションビジネスの展開」「グローバル展開の推進」「成長事業・新規事業推進」「生産性の向上」「共感力の浸透」を目標に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,643百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は272百万円(前年同期比4.1%減)、経常利益は287百万円(前年同期比8.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は197百万円(前年同期比9.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
総合接着・樹脂加工
総合接着・樹脂加工につきましては、自動車・鉄鋼業界を中心にベルト関連製品の販売が底固く推移したものの、ディスプレイガラス向け研磨部材の販売が減少しました。以上の結果、売上高は2,197百万円(前年同期比0.0%減)となりました。
特殊設計機械
特殊設計機械につきましては、新型コロナウイルス感染拡大以前に比べて下回るものの、食品業界を中心に設備投資が増加いたしました。以上の結果、売上高は445百万円(前年同期比19.6%増)となりました。
財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べて148百万円増加し、6,666百万円となりました。このうち、流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べて152百万円増加し、3,259百万円となりました。これは主に、仕掛品が99百万円、現金及び預金が90百万円増加したことによるものであります。また、固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べて3百万円減少し、3,406百万円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べて10百万円減少し、1,150百万円となりました。このうち、流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べて25百万円減少し、730百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が64百万円増加したものの、未払法人税等が38百万円、賞与引当金が23百万円、その他(営業外支払手形・未払金等)が28百万円減少したことによるものであります。また、固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べて15百万円増加し、419百万円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金が9百万円、退職給付に係る負債が4百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて158百万円増加し、5,516百万円となりました。これは主に、利益剰余金が100百万円、為替換算調整勘定が78百万円増加したことによるものであります。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、16百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。