【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、感染対策に万全を期し、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに持ち直しています。設備投資は持ち直しの動きが見られ、輸出はおおむね横ばいとなっています。生産は持ち直しの動きに足踏みが見られます。企業収益は一部に弱さが見られるものの、総じて見れば改善しています。企業の業況判断は持ち直しの動きに足踏みが見られます。先行きについては、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待されます。ただし、世界的な金融引き締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
このようななか、当社グループの売上については、機械工具商向け研磨布、精密加工用フィルム製品及び半導体向けの研磨材の売上が伸長したことに加えイオンリテール株式会社との事業用定期借地権設定契約の締結による賃貸収入増もあり、売上高は3,002,722千円(前年同期比6.9%増)となりました。
また利益面においては、年金資産の時価評価減により退職給付費用が大幅に増加しましたが、不採算製品の販売縮小や原材料価格高を製商品販売価格に転嫁したことによる原価率低減でカバーし、また賃貸収入増も寄与し営業利益は54,394千円(前年同期は営業損失5,747千円)となりました。経常利益については2022年第1四半期会計期間に持分法適用関連会社である中国の合弁会社「淄博理研泰山涂附磨具有限公司」の売上減少により、また当該持分法適用会社の持分を譲渡したことにより、2022年第2四半期以降連結の範囲から除外したため持分法による投資利益が減少したことにより50,456千円(前年同期比77.0%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については「淄博理研泰山涂附磨具有限公司」の持分譲渡益の計上や為替換算調整勘定の取崩益を計上したことから784,359千円(前年同期比323.5%増)となりました。
セグメントの概況は、以下のとおりであります。
(研磨布紙等製造販売事業)
当社グループの中核事業である研磨布紙等製造販売事業の当第3四半期連結累計期間の業況は、新型コロナウイルス感染症の影響が薄らいだことによる需要増により機械工具商向け研磨布及び精密加工用フィルム製品が増加、また半導体向けの研磨材の売上が大幅に伸長したことから売上高は2,567,319千円(前年同期比9.4%増)となり、不採算製品の販売縮小や原材料価格高を製商品販売価格に転嫁したことにより、営業利益は145,637千円(前年同期比287.1%増)となりました。
(OA器材部材等製造販売事業)
事務機器に組み込まれる紙送り用各種ローラー部品の受注生産をしているOA器材部材等製造販売事業の当第3四半期連結累計期間の業況は、得意先の半導体関連部材の調達難による生産調整が響き売上高が減少したことから331,447千円(前年同期比22.9%減)となり、営業利益は売上高の減少により固定費負担を吸収できず、また新機種による製造の習熟度が悪化したこと等から原価率が悪化し49,146千円(前年同期比54.9%減)となりました。
(不動産賃貸事業)
イオンリテール株式会社との事業用定期借地権設定契約の締結による賃貸収入増により賃貸収入の売上高は103,955千円(前年同期比224.6%増)となり、売上高の増加が大きく寄与したことから営業利益は82,749千円(前年同期比703.0%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ596,536千円増加し、6,756,820千円になりました。これは主に、持分法適用関連会社である中国の合弁会社「淄博理研泰山涂附磨具有限公司」の持分譲渡により関係会社出資金が1,810,840千円減少しましたが、その持分譲渡金収入により現金及び預金が734,240千円、長期性預金が1,300,000千円それぞれ増加、中国からの原材料や商品の供給不安に対応するため仕入高の増加により棚卸資産で259,349千円増加、時価評価の増加により投資有価証券が47,567千円増加したものであります。
負債は前連結会計年度末に比べ106,112千円増加し、1,872,439千円になりました。これは主に、返済により短期借入金が100,000千円、長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が66,800千円減少、「淄博理研泰山涂附磨具有限公司」の持分譲渡により繰延税金負債の取崩しを行い135,765千円減少しましましたが、課税所得の増加により未払法人税等が234,626千円増加、賞与の支給見込額の当第3四半期連結会計期間の負担額を賞与引当金として40,500千円計上、資産除去債務の概算額48,550千円計上、年金資産の時価評価減により退職給付に係る負債が41,907千円増加したものであります。
純資産は前連結会計年度末に比べ490,425千円増加し、4,884,381千円になりました。これは主に、「淄博理研泰山涂附磨具有限公司」の持分譲渡による為替換算調整勘定取崩し273,632千円、及び配当金の支払い55,320千円により、それぞれ減少しましたが、四半期純利益の計上により784,359千円増加したものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間および当四半期報告書提出日において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営環境および対処すべき課題につき、以下の追加すべき事項が生じております。
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されるなか、当社グループは、研磨布紙事業及びOA事業において、新型コロナウイルス感染症によるリスクを最小限にすることを経営課題と認識し、お取引先様及び従業員とその家族の健康・安全の確保を最優先に感染防止策を講じ、サプライヤーとしての供給責任を果たすべく尽力して参ります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動は、29,296千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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