【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、日米の長期金利差による為替相場の円安を背景に、インバウンドや輸出関連企業に業績の上方修正など景気持ち直しの局面が見られておりますが、世界情勢の不透明感の長期化に伴い、エネルギー・原材料価格の高騰による輸入関連企業や家計への影響が顕在化になり、依然として厳しい状況が予想されます。
当社グループの主要取引先である医療業界におきましては、医療機関などの窓口でマイナンバーカードまたは健康保険証によりオンラインにて資格情報を確認できるシステムの導入が進んでおります。特に、診療報酬制度改定の特例措置導入を後押しに、2023年4月の原則義務化(2023年9月まで経過措置が適用)に向けての設置導入が加速しておりました。また、2023年1月よりオンライン資格確認システムを利用し、現在紙で行われている処方箋の運用を電子で実施する仕組も開始し、導入の申込及びシステムの展開が順次拡大しております。
当社グループは知名度向上と次世代製品MAPsシリーズの拡販を図るため、昨年度から市場シェアの拡大に向けて社内組織体制の再構築、当社グループ初のTVCMを行ったとともに、デジタルマーケティングの強化としてサイトリニューアル、MAツールの活用、オンラインセミナーや導入事例コンテンツの充実を推進しており、医科セグメントにおきましてはシステム導入件数の増加など着実に成果が見られました。
6月30日付で当社グループは株式会社JMDCより株式会社ユニケソフトウェアリサーチ(以下、同社という)及びその管理目的会社の全株式を取得し、同社を連結子会社化にしました。その結果、第3四半期におきましては、同社の損益計算書も連結対象となり、売上高の増加に寄与しました。
一方、TVCMの放映や今までの業績拡大へ貢献しました従業員への特別報酬の支給など販管費も増加しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高15,198百万円(前年同期比21.7%増)、営業利益1,804百万円(同14.6%減)、経常利益2,199百万円(同10.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,357百万円(同17.4%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(調剤システム事業)
調剤システム事業につきましては、自社のお客様を中心にMAPs for PHARMACY DXのリプレースが進んだことに加え、Windows8.1の延長サポート終了に伴うハードウェア入替の増加で初期売上高が増加しました。また、子会社のユニケソフトウェアリサーチの損益計算書も連結対象となり、お客様数の増加に伴い、課金売上高が大幅に増加しております。一方、当社グループTVCMの実施やデジタルマーケティングの強化、従業員への特別報酬支給で販管費は増加しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の調剤システム事業は、売上高11,953百万円(前年同期比19.8%増)、営業利益2,169百万円(同8.5%減)となりました。
(医科システム事業)
医科システム事業につきましては、昨年度実施した組織体制の再構築に加え、Webマーケティングを活用し幅広いアプローチを行っております。
オンライン資格確認システムの導入設置拡大に加え、「MAPs for CLINIC」の販売拡大により初期売上高が大幅に増加し、医科セグメントの課金売上高も順調に伸びております。一方、医科システム市場におけるシェア拡大に向けた取り組み、従業員への特別報酬支給により、販管費は増加しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の医科システム事業は、売上高2,249百万円(前年同期比38.6%増)、営業損失20百万円(同営業損失210百万円)となりました。
(介護/福祉システム事業)
介護/福祉システム事業は、ライセンス数の増加による課金売上は堅調に推移しておりますが、「MAPs for NURSING CARE」の発売に伴う減価償却が増加したと共に、販売拡大に向けた取り組みにより、販管費も増加しております。
この結果、当第3四半期連結会計累計期間の介護/福祉システム事業は、売上高416百万円(前年同期比3.7%増)、営業損失404百万円(同営業損失33百万円)となりました。
(その他の事業)
チョキ株式会社のキャッシュレス事業の拡大に加え、株式会社ユニケソフトウェアリサーチの人材派遣事業の寄与で売上高は増加しました。海外子会社の利益貢献より、セグメントとしての全体収支改善に繋がり、営業利益は黒字になりました。
この結果、当第3四半期連結会計累計期間のその他の事業は、売上高671百万円(前年同期比27.1%増)、営業利益25百万円(同営業損失35百万円)となりました。
(上記セグメント別の売上高及び営業利益(損失)は、セグメント間の内部取引消去前の金額であります。)
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)従業員数
当第3四半期連結会計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より245名増加し、837名となっております。この主な要因は連結子会社の増加に伴うものであり、調剤システム事業が196名増加、医科システム事業が14名増加、介護/福祉システム事業が8名減少、その他の事業が21名増加、全社(共通)が22名増加をいたしました。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(8)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。
(9)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更または新たな発生はありません。
(10)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループが保有する販売用ソフトウェアの維持に係る人件費及び外注加工費等、販売活動やお客様のサポートに係る人件費をはじめとする販売費及び一般管理費、ならびに商品仕入等であります。
② 資金調達と流動性マネジメント
当社グループは、運転資金につきましては、内部資金及び金融機関からの借入により調達しております。
③ 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は14,717百万円となり、前連結会計年度末に比べ868百万円増加いたしました。これは主に、株式会社ユニケソフトウェアリサーチ及びその管理目的会社である株式会社Launchpad13の株式取得、株式会社グッドサイクルシステムの株式追加取得等により受取手形及び売掛金が450百万円、現金及び預金が297百万円、それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は14,928百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,428百万円増加いたしました。これは主に、上述の株式取得等によりのれんが1,353百万円、その他無形固定資産が1,167百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は29,646百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,296百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,031百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,086百万円増加いたしました。これは主に、納付により未払法人税等が336百万円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金が987百万円、その他の事業におけるキャッシュレス事業の拡大に伴う預り金の増加等により流動負債その他が422百万円、賞与引当金が253百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は3,680百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,778百万円増加いたしました。これは主に、退職給付制度終了に伴う退職給付に係る負債が909百万円減少及び長期未払金が602百万円増加し、長期借入金が1,759百万円、その他固定負債が390百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は9,711百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,865百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は19,934百万円となり、前連結会計年度末に比べ431百万円増加いたしました。これは主に、配当金の支払い及び親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が297百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は67.0%(前連結会計年度末は73.7%)となりました。
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