【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられたこともあり、社会全体でアフターコロナへ向けた動きが加速しておりますが、一方で原材料・エネルギー価格の高止まりや世界的な金融引締めなど、予断を許さない状況で推移しました。建築材料業界におきましても、製造に使用する原材料の高騰は収まる気配がなく、依然として先行き不透明な事業環境が続いております。
このような状況のなか、当第1四半期連結累計期間の売上高は57億10百万円(前年同期比19.6%増加)となりました。当社グループの単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別売上高については、主力の押出成形セメント板「アスロック」は、26億64百万円(前年同期比13.9%増加)、住宅用高遮音床材は5億1百万円(前年同期比12.2%増加)、住宅用軽量外壁材は11億17百万円(前年同期比37.8%増加)となり、押出成形セメント製品合計では42億83百万円(前年同期比19.1%増加)、スレート関連は2億21百万円(前年同期比24.9%増加)、耐火被覆等は4億56百万円(前年同期比74.6%増加)となりました。
利益面については、原材料エネルギー価格高騰による減益要因があったものの売上高が増収となったこと等により営業利益は4億63百万円(前年同期比56.1%増加)、経常利益は5億12百万円(前年同期比30.1%増加)となりました。最終損益は、訴訟損失3億70百万円を特別損失に計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は73百万円(前年同期は2億19百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末における当社グループの流動資産の残高は、前連結会計年度末と比較して56百万円増加し、144億44百万円となりました。これは主に現金及び預金が3億17百万円減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が2億92百万円、流動資産のその他が77百万円増加したこと等によるものであります。固定資産の残高は、前連結会計年度末と比較して3億67百万円増加し、143億67百万円となりました。これは主に、投資有価証券が3億6百万円増加したこと等によるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ4億24百万円増加し288億12百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末と比較して3億47百万円増加し、60億10百万円となりました。これは主に未払法人税等が1億56百万円減少したものの、流動負債のその他が5億64百万円増加したこと等によるものであります。固定負債の残高は、前連結会計年度末と比較して2億68百万円増加し、45億12百万円となりました。これは主に訴訟損失引当金が3億22百万円増加したこと等によるものであります。この結果、負債の合計額は、前連結会計年度末と比較して6億15百万円増加し105億22百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は、利益剰余金が4億72百万円減少したこと等から、182億89百万円(前連結会計年度末と比較して1億91百万円減少)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財政上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、当第1四半期連結累計期間において重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は62百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に変更はありません。
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