【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況医薬品業界では、社会保障費財源確保の問題を背景とする薬剤費抑制政策が継続的に推し進められ、また企業間競争も加速しており、引き続き厳しい事業環境にあります。当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は、研究・開発から製造・販売までのグループ総合力を結集して医療・健康ニーズに応え、持続的成長に向けて選択と集中を進め、更なる環境変化に対応すべく収益構造を再構築してまいります。そのために「新薬を中心とした重点領域における収益の最大化」「将来の競争力に結びつく事業活動への投資」「イノベーション創出と生産性向上に向けた企業体制の強化」を課題として重点的に取り組んでおります。当第3四半期連結累計期間における医薬品関連事業は、重点領域の「循環器、産婦人科、精神科、消化器」にリソースを集中し、主力製品を中心とした学術情報提供活動を積極的に展開いたしました。ライセンス活動においては、フェリング・ファーマ株式会社、及び日本イーライリリー株式会社とそれぞれ潰瘍性大腸炎に係る適応の治療薬について、2022年12月に契約を締結しました。両剤により潰瘍性大腸炎の治療の選択肢を広げるとともに、消化器領域の強化に取り組みます。また、ヘルスケア事業は、皮膚科・産婦人科の医師の高い支持を基盤としたマーケティングの推進に努め、市場開拓を図ってまいりました。当第3四半期連結累計期間の売上高は81,394百万円で前年同期比4.0%の減収となりました。利益面につきましては、医薬品関連事業の売上高減少に伴う売上総利益の減少により、営業利益は10,356百万円で前年同期比20.6%の減益となりました。経常利益は10,639百万円で前年同期比20.9%の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は8,081百万円で前年同期比20.6%の減益となりました。なお、業績に対する新型コロナウイルス感染症の影響は限定的でした。
各事業部門の業績は次のとおりであります。
1.医薬品関連事業 医薬品関連事業は薬価改定の影響を受け、売上高は76,767百万円で前年同期比4.6%の減収となりました。新薬の売上高は、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」、慢性便秘症治療剤「グーフィス」、「モビコール」、及び痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス」が伸長し、前年同期を上回りました。抗うつ剤「レクサプロ」の売上高は、2022年12月に後発品の上市もあり、前年同期を下回りました。長期収載品の売上高は前年同期を下回りました。後発品事業の売上高は前年同期を上回りました。
2.ヘルスケア事業 ヘルスケア事業の売上高は4,626百万円で前年同期比6.0%の増収となりました。「コラージュフルフルシリーズ」の抗真菌成分配合シャンプー・リンス・石鹸、同シリーズの育毛剤、及び基礎化粧品「コラージュリペアシリーズ」の売上高が伸長しました。
(2) 財政状態の状況当社グループの当第3四半期連結会計期間末の総資産は、160,223百万円となり、前連結会計年度末比で2,915百万円減少いたしました。資産の減少は、主に建物及び構築物(純額)が増加しましたが、現金及び預金や投資有価証券が減少したためです。負債の減少は、主にその他の固定負債に含まれる長期未払金が増加しましたが、その他の流動負債に含まれる未払金や賞与引当金が減少したためです。純資産の増加は、主に配当金の支払により利益剰余金が減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加があったためです。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当社グループは、社是「先見的独創と研究」を実践し、国内外企業との研究開発提携を積極的に推進しながら医療用医薬品を中心に研究開発活動を展開しております。当第3四半期連結累計期間の研究開発費は8,731百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。
事業所名
所在地
設備の内容
完了年月
本社
東京都新宿区
本社ビル建替え
2022年9月
