【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの関連業界におきましては、少子化や消費者ニーズの多様化、エンタテインメントのデジタル化が進む中で、商業施設などの人流はコロナ禍からの回復が見られるものの、原材料価格や物価の上昇が続くなど、先行きが不透明な状況で推移しております。 このような状況の中、当社グループの経営成績につきましては、玩具事業やアミューズメント事業が引き続き好調に推移したことに加え、ビデオゲーム事業でヒット商品があったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。また、2023年8月31日をみなし取得日として当社の持分法適用関連会社であった株式会社ブロッコリーの株式を追加取得し連結子会社化したことに伴い、段階取得に係る差益10億2千5百万円を特別利益として計上しております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,609億5千7百万円(前年同期比14.7%増)、営業利益は47億2千8百万円(同44.2%増)、経常利益は49億1百万円(同40.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は41億2千9百万円(同83.2%増)となりました。なお、株式会社ブロッコリーは当社の連結子会社となりましたが、当第2四半期連結会計期間においては貸借対照表のみを連結しており、四半期連結損益計算書に同社の業績は含まれておりません。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①玩具事業 玩具事業につきましては、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」をはじめとしたくじ商品や「ポケモンカードゲーム」などのトレーディングカードが依然好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。 この結果、売上高は686億9千8百万円(前年同期比15.0%増)、セグメント利益は32億8千8百万円(同52.5%増)となりました。
②映像音楽事業 映像音楽事業につきましては、第2四半期においては大きなヒット作品に恵まれず、加えて当社出資映像作品の一部で投資損失が発生したものの、第1四半期において音楽パッケージの新譜の販売や当社出資映像作品の配信プラットフォームへの販売などが好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回りました。 この結果、売上高は333億8千2百万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益は2億2千2百万円(同16.7%増)となりました。
③ビデオゲーム事業ビデオゲーム事業につきましては、第1四半期において大きなヒット商品があったことに加え、第2四半期においても「Nintendo Switch」や「PlayStation5」のハードの売上が引き続き好調に推移したことや、「ピクミン4」などの商品が堅調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回りました。 この結果、売上高は389億8千6百万円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益は7億1千3百万円(同21.7%増)となりました。
④アミューズメント事業 アミューズメント事業につきましては、カプセル玩具市場がインバウンド需要の回復も取り込み伸長していることに加え、当社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店を拡大したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。なお、「ガシャココ」は2023年9月末日時点で90店舗を出店しております。 この結果、売上高は198億8千9百万円(前年同期比32.4%増) 、セグメント利益は11億5千5百万円(同16.2%増)となりました。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ186億4千3百万円増加し、1,129億1千8百万円となりました。これは主に、株式会社ブロッコリーを連結子会社化したことによる資産の増加109億1千8百万円、受取手形及び売掛金の増加105億2千7百万円によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ149億1百万円増加し、639億6千3百万円となりました。これは主に、株式会社ブロッコリーを連結子会社化したことによる負債の増加11億1百万円、支払手形及び買掛金の増加109億7千5百万円によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ37億4千2百万円増加し、489億5千5百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益計上による利益剰余金の増加41億2千9百万円、剰余金の配当による利益剰余金の減少9億1千万円及びその他有価証券評価差額金の増加4億9千6百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて30億6千6百万円減少し、247億7千9百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、22億4千4百万円(前年同期は3億4千5百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上59億2千4百万円、段階取得に係る差益の計上10億2千5百万円、売上債権の増加による使用104億3千9百万円、棚卸資産の増加による使用17億6千3百万円、仕入債務の増加による獲得109億7千5百万円及び法人税等の支払額11億6千7百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、44億1百万円(前年同期は4億5千7百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3億6千5百万円、無形固定資産の取得による支出2億4千9百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出37億4千7百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、9億9百万円(前年同期は8億8千4百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払9億9百万円によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9百万円であります。