【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの関連業界におきましては、少子化や消費者ニーズの多様化、デジタル化が進む中で、国際情勢の変化などもあり、先行きが不透明な状況で推移しております。一方で、ウィズコロナの新たな段階への移行が進み、景気に持ち直しの動きもみられました。このような状況の中、当社グループの経営成績につきましては、玩具事業やアミューズメント事業が引き続き好調に推移したことや、ビデオゲーム事業でヒット商品があったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,403億7千万円(前年同期比12.1%増)、営業利益は32億7千8百万円(同26.1%増)、経常利益は34億9千5百万円(同26.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億5千4百万円(同32.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①玩具事業玩具事業につきましては、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」を始めとしたくじ関連商品が依然好調に推移していることや、トレーディングカードで「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのヒット商品があったことに加え、適正在庫の維持による在庫評価損失の減少により、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。この結果、売上高は597億6千万円(前年同期比24.4%増)、セグメント利益は21億5千5百万円(同40.6%増)となりました。
②映像音楽事業映像音楽事業につきましては、前年同期と比較して大きなヒット商品に恵まれなかったことに加え、滞留在庫の評価損失や当社出資映像作品の興行が低調に推移したことによる作品投資損失が発生し、売上高、利益面ともに前年同期を下回りました。この結果、売上高は332億9千9百万円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益は1億9千万円(同61.4%減)となりました。
③ビデオゲーム事業ビデオゲーム事業につきましては、ゲームハードは半導体不足などの影響が依然として続き、低調に推移しているものの、ソフトで「スプラトゥーン3」がヒットしたことや、利益率の高い当社独占流通作品の売上が拡大したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回りました。この結果、売上高は322億8千3百万円(前年同期比2.0%増)、セグメント利益は5億8千6百万円(同30.8%増)となりました。
④アミューズメント事業アミューズメント事業につきましては、当社が運営するカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店や新規ロケーションの拡大に加え、「ONE PIECE」関連商品などが好調に推移し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。なお、「ガシャココ」は2022年9月末日時点で62店舗を出店しております。この結果、売上高は150億2千7百万円(前年同期比32.8%増) 、セグメント利益は9億9千4百万円(同32.6%増)となりました。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ118億5千5百万円増加し、971億8千万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少16億8千7百万円及び受取手形及び売掛金の増加134億3千3百万円によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ104億6千8百万円増加し、522億9千9百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加115億6千万円及び未払法人税等の減少8億3千6百万円によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ13億8千6百万円増加し、448億8千万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益計上による利益剰余金の増加22億5千4百万円及び剰余金の配当による利益剰余金の減少8億8千5百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて16億8千7百万円減少し、216億4千3百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、3億4千5百万円(前年同期は5億6千1百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上35億7千7百万円、売上債権の増加による使用119億7千5百万円、棚卸資産の増加による使用14億5千7百万円、仕入債務の増加による獲得115億6千万円及び法人税等の支払額15億4千4百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、4億5千7百万円(前年同期は9億3千3百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億9千9百万円、無形固定資産の取得による支出3億8千9百万円及び投資有価証券の売却による収入1億8千8百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、8億8千4百万円(前年同期は5億5千万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払8億8千4百万円によるものであります。 (4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8百万円であります。
(7) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画は、次のとおりであります。
会社名事業所名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資予定金額
資金調達方法
着手及び完了予定
完成後の増加能力
総額(百万円)
既支払額(百万円)
着手
完了
提出会社ハピネット市川ロジスティクスセンター
千葉県市川市
玩具事業映像音楽事業ビデオゲーム事業
物流倉庫
2,158
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自己資金
2022年10月
2024年9月
機械化・省人化