【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症にともなう行動制限が徐々に緩和され、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、景気は緩やかに持ち直しております。ただし、急激な円安の進行や各種原材料やエネルギー価格の高騰などにより、物価高の影響が徐々に本格化し、加えて世界的な金融引締め等が続く中で海外景気の下振れが、我が国の景気を下押しするリスクが懸念されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移しております。
外食産業におきましては、3年ぶりに行動制限が緩和され、需要は徐々に回復しつつあります。また、全国旅行支援や海外からの入国規制の緩和、外国人の個人旅行解禁など、さらなる需要の回復が期待される話題がではじめたものの、外食産業を取り巻く経営環境は、「円安」「物価高」「人手不足」の三重苦により、一段と厳しさを増しております。
このような状況の中、当社グループにおいては、更なる企業価値向上を目指して、珍味・和食・お節に関わる業務用食材の開発及び販売というコア事業の強化を推進すると同時に、中食や老健、通販業界などの新規事業分野の開拓や経営環境の変化に合わせた経営管理の高度化に注力してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態
(資産の状況)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、193億69百万円(前連結会計年度末は182億41百万円)となり、11億28百万円増加いたしました。現金及び預金の減少(78億31百万円から71億37百万円、6億94百万円減)があったものの、商品及び製品の増加(7億42百万円から18億16百万円、10億73百万円増)、受取手形及び売掛金の増加(18億81百万円から23億22百万円、4億40百万円増)並びに繰延税金資産の増加(2億93百万円から3億96百万円、1億2百万円増)が主な要因であります。
(負債の状況)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、35億87百万円(前連結会計年度末は21億66百万円)となり、14億21百万円増加いたしました。支払手形及び買掛金の増加(10億58百万円から16億51百万円、5億93百万円増)並びに短期借入金の増加(1億40百万円から7億15百万円、5億75百万円増)が主な要因であります。
(純資産の状況)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、157億81百万円(前連結会計年度末は160億75百万円)となり、2億93百万円減少いたしました。親会社株主に帰属する四半期純損失1億57百万円並びに剰余金の配当1億38百万円が主な要因であります。
② 経営成績
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高83億94百万円(前年同四半期比44.8%増)、営業損失2億8百万円(前年同四半期は営業損失6億30百万円)、経常損失1億90百万円(前年同四半期は経常損失5億84百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億57百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失4億26百万円)となりました。
なお、当社グループは、業務用加工食材事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ2億27百万円減少し、70億87百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果使用した資金は、10億65百万円(前第2四半期連結累計期間は8億26百万円の支出)となりました。これは主に仕入債務の増加5億93百万円があったものの、棚卸資産の増加10億74百万円、売上債権の増加4億39百万円並びに税金等調整前四半期純損失2億53百万円により、資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、54百万円(前第2四半期連結累計期間は2億74百万円の収入)となりました。これは主に有価証券の償還による収入22億円があったものの、有価証券の取得による支出18億円、投資有価証券の取得による支出4億円並びに固定資産の除却による支出45百万円により、資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果獲得した資金は、4億19百万円(前第2四半期連結累計期間は1億89百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出5億22百万円並びに配当金の支払額1億38百万円があったものの、短期借入による収入10億90百万円により、資金が増加したことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。