【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績当第1四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う規制が緩和され、社会経済活動の正常化が進んだ一方、原材料・エネルギー価格の高止まり、金融引き締めによる景気減速懸念、急激な為替変動等により、景気の先行きは不透明な状況が続いております。このような状況のもと、当社グループは、中期経営計画の基本戦略に掲げる収益基盤の強化、新技術・新製品開発、サステナビリティ経営の推進等に引き続き注力してまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、主に自動車製品関連事業の増収により153億8千6百万円(前年同期比16.0%増)となりました。損益面につきましては、一部製品の販売価格見直しを含む売上高の増加に加え、継続的な原価低減活動・経費低減策を推進した結果、営業利益は6億4千1百万円(前年同期比1,436.9%増)、経常利益は12億1千5百万円(前年同期比52.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億8千万円(前年同期比130.8%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[ 塗料関連事業 ]当セグメントの業績につきましては、主力製品の防水材・塗り床材を中心に、建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移し、売上高は49億4千6百万円(前年同期比2.0%増)となりました。損益面では、一部製品の販売価格見直しを含む売上高の増加、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は4千1百万円(前年同期はセグメント損失5百万円)となりました。
[ 自動車製品関連事業 ]当セグメントの業績につきましては、中国におけるロックダウン等に起因する受注・販売の減少があった前年同期と比較し、一部には半導体不足等の影響が残るものの、主要顧客である自動車メーカーの国内生産台数は回復傾向にあることから、主力製品である吸・遮音材や防錆塗料等の塗材を中心に販売が大きく増加し、売上高は104億3千6百万円(前年同期比24.1%増)となりました。損益面では、売上高の大幅な回復とともに、原価低減活動・経費低減策の継続による収益性向上を受け、セグメント利益は5億9千8百万円(前年同期比1,216.6%増)となりました。
[ その他 ]保険代理業の売上高は3百万円(前年同期比6.9%増)となりました。
(注)各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載しております。
② 財政状態当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ25億5千7百万円増加し、845億9千1百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加16億7千3百万円、有形固定資産の減少4億9千1百万円、投資有価証券の増加15億6千万円によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ14億9千4百万円増加し、313億1千7百万円となりました。主な要因は、借入金の増加6億9千万円、繰延税金負債の増加4億3千5百万円によるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ10億6千2百万円増加し、532億7千3百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加3億円、その他有価証券評価差額金の増加9億3百万円によるものです。この結果、自己資本比率は0.1%増加し56.4%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等若しくは指標等について、新たな定め又は重要な変更は、特にありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は4億4千9百万円であります。
(6)従業員数当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績当第1四半期連結累計期間において、国内中心に自動車の生産台数は回復傾向にあり、前年同期と比べ受注・生産は回復しております。この結果、自動車製品関連事業の生産高は72億4千9百万円(前年同期比18.5%増)となっております。なお、販売実績につきましては、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」及び「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
(8)主要な設備当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。