【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行されたことにより、社会経済活動の正常化が進みました。一方では、エネルギー価格や原材料価格の高騰による物価上昇が家計や企業活動に影響を及ぼし、経済の先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」という経営理念のもと、総合ディスカウントストアとして、生活必需品を中心とした商品を毎日低価格で販売するエブリデイ・ロープライス(EDLP)を徹底し、EDLPを支えるエブリデイ・ローコスト(EDLC)に注力してまいりました。価格の引き下げを継続的に行うなど、お客様の普段の暮らしに貢献する取り組みを推し進めてきました。さらに、店舗改装により既存店の収益力強化を図るとともに、3月にはオンラインストアをオープンし、お客様の利便性の向上を図っております。
当第2四半期連結累計期間における全店売上高は629億76百万円(前期比102.4%)となりました。商品別売上では、節約意識の高まりから、米や日配品などの食品が好調に推移いたしました。PB商品の売上高は、幅広いカテゴリーが好調だったことから、前期比2割増となりました。NB商品についても、値下げした飲料や菓子、ペットフードなどが期首から好調を維持するなど、EDLP施策にご支持をいただきました。また、外出の機会が増加したことで、キャリーケースや化粧品なども売上を伸ばしました。
当第2四半期連結累計期間の営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)は655億24百万円(前期比102.5%)、また、既存店の売上高前期比は102.5%となりました。採算の良いPB商品の売上が伸びたものの、マスクや検査キットなどの利益率が高いコロナ関連商品の売上減や原価高騰から荒利益率が1.1%下がりました。その結果、荒利益高は138億37百万円(前期比97.4%)となりました。
コスト面においては、店舗における作業効率の改善などに取り組んだ結果、人件費は前年並みとなりました。一方、改装やEC事業への投資のほか、キャッシュレス決済手数料が増加するなどした結果、販売費及び一般管理費は、144億84百万円(前期比104.2%)となりました。
これらの結果、営業利益は18億99百万円(前期比68.5%)、経常利益は18億51百万円(前期比68.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億96百万円(前期比65.3%)となりました。引き続き、収益の拡大とローコスト運営に注力し、業績向上に努めてまいります。
②財政状態
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ5億14百万円増加し、187億61百万円となりました。これは主として、売掛金の増加10億62百万円などによるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ18百万円減少し、636億67百万円となりました。これは主として、差入保証金の減少2億6百万円などによるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ4億96百万円増加し、824億29百万円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ30億27百万円増加し、288億81百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の増加25億93百万円などによるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ29億14百万円減少し、207億11百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少25億70百万円などによるものです。
この結果、負債は前連結会計年度末に比べ1億12百万円増加し、495億93百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ3億83百万円増加し、328億36百万円となりました。これは主として、利益剰余金の増加2億99百万円によるものです。
③セグメントごとの経営成績
当社グループは小売及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は18億93百万円となり、前連結会計年度末に比べて12億43百万円減少いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は22億57百万円(前年同四半期は15億22百万円の獲得)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益17億76百万円、仕入債務の増加14億30百万円、売上債権の増加10億62百万円、法人税等の支払額3億44百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は11億87百万円(前年同四半期は2億34百万円の獲得)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出9億33百万円、無形固定資産の取得による支出4億22百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は23億13百万円(前年同四半期は26億12百万円の使用)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出28億85百万円、配当金の支払額8億94百万円などによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症に伴う影響は、今後も不透明な状況が見込まれるものの、当社グループの事業活動及び業績への影響は限定的であることから、当四半期連結財務諸表における重要な会計上の判断及び見積りの変更は見込んでおりません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。