【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年5月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う行動制限が解除され、社会活動が活発になり、景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や原材料価格の高騰に伴う物価上昇が続くなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」という経営理念のもと、総合ディスカウントストアとして、生活必需品を中心とした商品を毎日低価格で販売するエブリデイ・ロープライス(EDLP)を徹底し、EDLPを支えるエブリデイ・ローコスト(EDLC)に注力してまいりました。物価高騰が続く中、値下げ企画を継続的に行うなど、お客様の普段の暮らしに貢献する取り組みを推し進めてきました。さらに、2023年3月にはオンラインストアをオープンし、より多くのお客様のさらなる利便性の向上を図っております。
当第1四半期連結累計期間における全店売上高は296億84百万円(前期比100.7%)となりました。商品別売上では、PB商品については、家電や収納用品、食品など、幅広い商品で売上が伸長し、売上高前年同期比が2割増となりました。NB商品は、値下げを行った飲料や菓子、ペットフードなどが堅調に推移するなど、お客様に「価値ある安さ」をご評価いただきました。また、外出の機会が増えたことから、キャリーバッグや化粧品などが売上を伸ばしました。一方で、エアコンや扇風機、肌着、寝具などの季節商品が低調でした。
店舗開発については、通年で18店舗の改装を計画しており、当第1四半期連結累計期間では4店舗の改装を行い、既存店の刷新、強化を図っております。
その結果、当第1四半期連結累計期間の営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)は309億54百万円(前期比100.8%)となり前年を上回りました。また、既存店における売上高前年同期比は101.0%となりました。
荒利益高は、引き続き原価高騰の影響は続いており、さらに、マスクや検査キットなどのコロナ関連商品等の高荒利益率商品群の売上の減少及び、前述の価格政策が好評だった食品の売上高構成比が高まったことの影響などから荒利益率が低下し、65億35百万円(前期比95.5%)となりました。
コスト面においては、店舗における作業システムの改善による人時数削減に継続的に取り組んだ結果、人件費は減少しました。一方、改装やEC事業の費用が増加するなどした結果、販売費及び一般管理費は、70億81百万円(前期比103.4%)となりました。
これらの結果、営業利益は7億24百万円(前期比58.6%)、経常利益は6億97百万円(前期比57.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億62百万円(前期比57.7%)となりました。第2四半期以降におきましても、改装やPB商品の拡大、ECの改良と普及を進め、より多くのお客様にMrMaxの安さと便利さを楽しんでいただくことで、業績向上に努めてまいります。
②財政状態
(総資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ22億11百万円増加し、204億57百万円となりました。これは主として、商品の増加27億10百万円などによるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億19百万円減少し、635億66百万円となりました。これは主として、差入保証金の減少1億4百万円などによるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ20億92百万円増加し、840億24百万円となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ41億98百万円増加し、300億53百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の増加24億35百万円などによるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ16億51百万円減少し、219億74百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少13億87百万円などによるものです。
この結果、負債は前連結会計年度末に比べ25億47百万円増加し、520億28百万円となりました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ4億55百万円減少し、319億96百万円となりました。これは主として、利益剰余金の減少4億34百万円などによるものです。
③セグメントごとの経営成績
当社グループは小売及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症に伴う影響は、今後も不透明な状況が見込まれるものの、当社グループの事業活動及び業績への影響は限定的であることから、当四半期連結財務諸表における重要な会計上の判断及び見積りの変更は見込んでおりません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。