【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行されたことに伴い、経済活動及び社会活動の正常化が一段と進み、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、米国の利上げなどの世界各国の金融政策の影響に加え、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰など、景気の先行きはますます不透明となっております。
食品業界におきましては、原材料価格やエネルギー価格の高騰、円安の進行による物価上昇の影響に伴い、各企業において商品の値上げや価格の見直しが実施されることにより、お客さまの節約志向や買い控えの傾向が続いており、経営環境は一層厳しさを増してきております。
このような状況の中で、当社では本年6月の一部製品の価格改定に加え、主力製品の棒ラーメン、カップめんの販売が好調に推移したことにより、売上高は4,431百万円(前年同四半期比8.2%増)となりましたが、損益面につきましては、原材料費をはじめとする各種コストの上昇により、営業利益は114百万円(前年同四半期比50.2%減)、経常利益は155百万円(前年同四半期比37.6%減)、四半期純利益は103百万円(前年同四半期比37.9%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ90百万円減少しました。これは主に投資有価証券が190百万円増加したものの、減価償却等により有形固定資産が223百万円減少したこと等によるものであります。
また、負債は、前事業年度末に比べ229百万円減少しました。これは主に未払法人税等が58百万円増加したものの、長期借入金が144百万円、未払金が116百万円減少したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ178百万円減少し、資金残高は1,344百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は137百万円となり、前年同四半期と比べ522百万円減少しました。これは主に未収消費税等の増減額(収入)が388百万円、売上債権の増減額(収入)が206百万円減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は75百万円となり、前年同四半期と比べ117百万円減少しました。これは主に定期預金の払戻による収入が200百万円増加したものの、定期預金の預入による支出が200百万円増加し、有形固定資産の取得による支出が84百万円及び無形固定資産の取得による支出が32百万円減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は241百万円となり、前年同四半期とほぼ同額となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、研究開発費として特に計上すべき金額はありません。